学校雰囲気(05) 学校雰囲気進化論 あなたの選ぶ学校はどの段階?
★学校雰囲気というのは、学校内の教師と教師、教師と生徒、生徒と生徒・・・などのコミュニケーションが生み出す。そのコミュニケーションが創造的であればあるほど清浄の空気を生み出すが、ただの事務的なコミュニケーションだけだと重たい空気が流れる。
★創造的になるならないは、実は理事会の影響力が強い。校長は理事である場合が多いから、校長のビジョンや方針が理事会と同じだと普通は考えてよい。しかし、実際はそうでない悲劇的な場合も多い。
★しかし、ここでは、校長=理事会としておこう。すると単純ではあるが、理事会と学校内の関係は4つのタイプがある。理事会も学内組織も極めて保守的で、大学合格実績も良好という学校は定番。この組織で成績上位者は明るいが、そうでないと重たい。ここにはピラミッドができるので、重たい雰囲気が支配する。しかし、学校側は、上位層しか見ないから明朗な雰囲気しかみえていない。
★そんな事実に心を痛める教師が何人か協力して、なんとか改革しようと動き出す。しかし、出る杭は打たれるで、そのような変化を抑圧する空気が流れる。大学合格実績がよいうちは、その抑圧は強烈なので、そのような改革派のメンバーは他の学校に出ていく。そして、そこで彼らが活躍する。そのような話は世に広まる。
★すると、その変化抑圧型の学校は、危機感をもつ。真っ先に理事会が、やはり変わらなくてはならないのかと、しかし、世間の事情や情報に精通していない抑圧型学校の教師は、動こうとしない。理事会が変化を叫んでも、学内は全体としては動かない。
★しかし、出ていった改革派を密かに憧れていたメンバーが、理事会と呼応していくつか動き始めるチームがでてくる。そのような理事会に対しても改革派教師に対して、頑迷固陋な教師陣の割合が多い場合は、今度は変化に対して防衛機制を作動させる学校雰囲気が漂うようになる。
★ところが、そのような学内の険悪な雰囲気は生徒募集に響いたり、進路指導に影響を与え、危機が本格的に訪れる。
★そこで、理事会も学内も一気呵成に改革モードにチェンジする。頑迷固陋なメンバーの退職率が上がる。というわけで、創造的破壊型学校雰囲気があふれ出る。生徒の応募も一気に増える。
★しかし、それは理事会の見せかけで、理事会は学内の活性化をマネジメントしただけで、自分たち自身は変わろうとしない学校もある。そのような場合、改革的な雰囲気が、どことなくフェイクのように感じてしまう部分もでてくるものだ。
★こんなに単純ではないはずなのだが、意外にもこんな感じで学校雰囲気というのは進化するのである。
★保守型学校雰囲気の段階の進学校を選べば、大学合格は安心安全である。創造的破壊型学校雰囲気の段階の学校を選べば、生徒は大学合格どころか未来をみずから開く才能まで獲得できるだろう。問題は過渡的な段階の学校である。
★そのような学校が保守型雰囲気に逆戻りするのか創造的破壊型の学校になるのかは、カケであるが、戻るか戻らないかは、理事会の判断一つなのである。校長と理事会の関係が良好であるかどうかはチェックすべきだろう。
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