工学院 もう一つのSTEAM
★工学院のベッキー先生のハイブリッドサイエンスの授業がファッショナブルである。私たちが、太陽からゲットするエネルギー量を測る授業を拝見した。
★生徒は、まず紙とアルミホイルで、「太陽ロウト」を作り始めた。オールイングリッシュで行われているし、日本人の先生がアシスタントでついているわけではないので、細かいことは生徒に尋ねながら見学した。
★「太陽ロウト」で太陽光を集めて水を温める装置を作っているというのだ。なんておもしろい発想だろう。教務主任の田中歩先生も見学しに来ていて、「本間さん、これが工学院のもう一つのSTEAMですよ」と教えてくれた。どういうことかと少し考えながら見学していると、なるほどなあと。
★実験装置を考案するというのは、ある意味テクノロジーを創るというコトだし、時間と温度の関係のデータを集めることはリサーチであり、そのあとエネルギーの関数に入れてエネルギー量に変換していくというこの全体システムの考案はエンジニアリングであり、数学であるが、この身近なものを装置に変容させるアイデアはたしかにアートである。
★この一連の行為に、科学的な要素、テクノロジー的な要素、エンジニアリング的な要素、アート的な要素、数学的な要素が統合されているサイエンス授業はたしかにSTEAMの基礎的な思考様式を学ぶことができる。
★工学院のSTEAMというと図書館など複数個所に開設されているFAB Labスペースで、3Dプリンターで制作物をつくることだと思いがちだが、基礎的な考え方は授業の中でも行われる必要がある。創る行為と考える行為のカップリングがなされているのが工学院のSTEAMであり、それがしっかり実践されているのに感動したが、それがさらにオールイングリッシュで行われているのに驚きが走った。もちろん、ハイブリッドサイエンスコースの話であり、ハイブリッドインターコースの話ではないのである。
★授業を見学したのだから、フィードバックをするのは、礼儀なので、グーグル翻訳で次のように英語にしてメッセージをおくった。
≪It is a wonderful lesson to find out the energy in nature and verify it with formulas through creating a simulation device. It is a lesson design that contains all the thinking skills.≫
★もはやアレクサは欠かせない時代だ。
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