教師の雰囲気(02)かえつ有明の無私で穏やかな教師チーム①
★年に1,2度かえつ有明を訪れる。同校は有機体的な進化をしている貴重な学校がゆえに、その発展からいろいろ気づきがある。今回もいろいろと学ぶことができた。今は東大で研究している金井先生もときどきかえつ有明で研修などサポートをしているが、私が佐野先生を訪ねたときもちょうどやって来ていた。
★二人が中心になって立ち上げた高校生のプロジェクト科の授業を佐野先生が行うというので、ゲストという役割で参加していたようだ。
★2時間続きで、チームでテーマを探しながらプロジェクトを実行していくそのブレストの段階だった。この時期に発進するとは、何かがある。
★柔らかいチームで、最初にメンバーが決められているわけではない。自分のやりたいことをアウトプットしながら、合意形成をしながらチームがナチュラルにできていくというスタイルなのだろうか。
★だから、途中で別のテーマが見つかったメンバーは、離脱してまた別のチームに参加するも、新しいチームを創るのもまったく問題がなさそうだ。問題がないというのは、途中でやめるのかと非難されることもないし、新しいチームをつくるなんてとルサンチマンが生まれるわけでもないということを意味している。
★ある意味好きなようにやっていよいけれど、互いにその自由な感覚を大事にしようよというマインドセットがされているわけだ。
★4月に高2のプロジェクト科がはじまって、2カ月が経ってから、プロジェクトづくりのブレストが行われるというコトは、この2カ月の準備が実に巧みになされていたということだろう。精神のメカニズム。何かにこだわったり固執したりしない状態、共感し合える関係、創造的な人間関係ができる状態など、佐野先生や金井先生が大切にしている共感的コミュニケーションができる状態を、高2になってもう一度確認する時間をとっていたのだろう。
★こだわりを捨てることができる無私で穏やかな雰囲気がそこにはあった。
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