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2019年6月22日 (土)

八雲学園を大きく変えたイエール大学が今年もやってきた!(前篇)

★6月18日、めぐろパーシモンホールで、八雲学園は、イエール(Yale)大学のアカペラグループ≪Whim'n Rhythm≫と音楽交流コンサートを開いた。この交流会は、今年でもう7年目になる。≪Whim'n Rhythm≫の歌声は、毎年八雲生と響き合い、その響きは八雲の世界を変えてきた。今年もどんな影響を与えたのだろう。

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★7年前に八雲生は、彼女たちに出遭い、そのアカペラの歌声に魅せられた。私たちも英語でイエール大学の生徒と同じレべルで歌いたい。その想いがgleeというミュージカルのサークルを作る動きになった。

★なぜミュージカルかというと、来日したイエール大学の学生の中には、演劇やミュージカルを専攻しているメンバーも多く、歌というものが、身体全体から響いてくることに感動したからだという。今回もすでにブロードウェイに進むメンバーもいるぐらいだ。

★そして、サークルは大人気になり、あっという間に部活動になった。ミュージカルと言うと、いろいろなコスチュームに多様な道具でダイナミックに行われるのだが、今年は、初心に戻り、八雲生もシンプルにアカペラに挑戦。

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★堂々と、イエール大学の学生と“Dog Days Are Over”を歌った。GLEEとは、全米で大ヒットした高校学園ドラマ。すさんだ高校をグリー部という合唱部が輝かしく変貌させていくドラマで、もちろん、その過程で思春期特有のドラマが繰り広げられる。歌あり、ダンスあり、葛藤あり、もちろん、恋ありというわけだから、八雲生のglee部もすぐにヒートアップしたわけだ。

★英語を学ぶには、やはりこういう衝撃がモチベーションを燃やす。なんてファッショナブルで自由な学園なのだろう。

★その学園ドラマは、もちろん数々のヒットソングを生み出すのだが、“Dog Days Are Over ”もその一つだろう。なかなか味のある人生の難しさを悩ましくかつ美しいハーモニーとロックンロールのリズムで盛り上げる。それをアカペラで歌いきるのだから、イエール大学の学生は言うまでもないのが、八雲glee部も相当実力をつけた。

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★そういう姿をナチュラルに楽しそうにのびのびと歌っているのである。すばらしい!と何度心の中で叫んだことか。八雲学園の中に、エスタブリッシュなグローバルネットワークが人知れずシステムとして広がっているわけだ。

★そして、このイエール大学との国際音楽交流が、イエール大学に進む世界の高校生と同レベルになりたいという想いも生み出してしまった。その想いが結実したのが、Round Squareへの加盟である。このRSという世界のエスタブリッシュ私立高校のコミュニティからは、イエール大学をはじめとする世界トップ大学に多くの生徒が進む。

★八雲学園は、その環境にジョイントするために、3年間審査を受けた。それには英語力を破格にしなければならなかった。9か月留学プログラムを創って実行したり、エッセイライティングやディスカッションを積み重ね、模擬国連にも挑戦し、英語で深い思考と表現ができるようになるためのトレーニングンを徹底した。

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★加盟するには、一握りの生徒がそうなるだけではだめで、全校生がそこに立ち臨む必要がある。しかも、世界の学校は共学校がほとんどだから、交流を進めていくと、海外からの男子生徒も受け入れる環境も整えなければならない。

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★つまり、イエール大学と出会ってからの7年間は、八雲学園にとって共学化になるなど大きな自己変容の過程だったのである。

★当然、頭角をあらわす生徒もたくさんでてきた。Yale大学の同窓会が、世界各地の高校生の中から学業と人物に優れた者を表彰する『Yale Book Award』を受賞する生徒も毎年現れるようになったのである。

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★イエール大学の学生によると、イエール大学を選んだ理由は、アートコミュニティに感銘を受けたからとか、演劇に興味があったからとか、プロジェクトを協力して創り上げようとする意欲がすばらしいからとか、世界の著名な教授や有名なアーティストと歌う機会が多いからだという。

★分子生物学や電子工学を専攻している学生は、サイエンスを学ぶだけではなく、リベラルアーツも欠かせないからだと。

★そして、全員に共通する理由は、イエール大学は情熱であふれているということだった。

★YakumoとYale。2つのYは、教育の総合力と情熱という点で響き合う。運命的出会いは必然だったのかもしれない。

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