【未来を創る学校15】聖学院に集結するジェネレーター 児浦先生と山口由人くんと会って感じたこと
★聖学院の児浦先生と「未来を創る学校フォーラム」の打ち合わせに訪問。今回は、21世紀型教育機構の加盟校の先生方のスピーチと生徒と教師が「未来を創る学校の可能性」について語り合うBarazaの螺旋ストーリーで構成される。
★21世紀型教育機構は、「ゴールデンルールにのっとり、グローバルゴールズを解決できるグローバルシチズンとしてのジェネレーターを育成するクリエイティブスクールを応援する。」というビジョンを共有している。やたらカタカナが多いが、日本語ばかりにすると、どうもしっくりこない。
★ともあれ、加盟校は、一握りの生徒だけが才能者になればよいのではなく、みんな才能者になれるし、世界中の人が、憲法14条じゃあないけれど、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されることなく、みんな創造的才能者になれるのだという教育ビジョンをもっている。
★それを達成すべく、プロジェクト型のPBL授業を行い、生徒1人ひとりが対話によってインスパイア―するチャンスをつくっていく学びの環境を創っている。しかし、まだまだ教師と生徒の間に壁があり、その壁を崩して、共に新しい知識や思考や技術を創造していくということになってはいない。
★そこで、機構は、今年21世紀型教育研究センターを発足し、児浦先生を中心に生徒を子ども扱いするのではなく、地球市民として共に世界を創っていくジェネレーター集団になろうという挑戦をしていくことにした。
★その準備が、先月富士見丘で行われた「グローバル教育カウンシル」から始まり、今回は順天の理軒館で開催する「未来を創る学校フォーラム」だ。
★その打ち合わせに聖学院を訪問したわけだが、そこで同校の中3山口由人くんを紹介された。彼のビジョンは、中高生とおとなの境目を取っ払い、共に社会を世界を未来を創っていくことで、SDGsなどもイベントで終わらせるのではなく、各学校の取り組みをつなげてアクションに移行する活動をすでにしている。
★中高生クリエイターと組んで、ポスターデザインやウェブサイトのデザインも将来起業したいということだ。というよりも、すでに起業しているメンバーはたくさんいるから、今後コラボの和は広がるという。私の事務所も仕事としてきちんと注文することにした。
★とにかく、山口由人くんは、大学も日本にこだわらず、自分の実現したい知や技術を研究できる大学が海外にあるのなら、挑戦したいと。目の前の試験より未来の大きな問題に目を向けることを忘れてはいけないという信念の持ち主で、聖学院は、こういうやりたいことができる環境にあり、ありがたいと。
★山口由人くんは、学生団体SustainableGame代表として、≪私たちの団体が天才バンクとコラボして、6月30日12:30から東京日本橋タワーにて「第一回課題発見DAY」というイベントを開催≫するという。日本橋周辺でフィールドワークを行いながら課題を見つけ、その課題の解決方法を大学生と一緒に考え、企業にプレゼンし、イベントだけで終わらせず持続的にアクションの実現を目指すというのである。
★今回フォーラムをやる必然性がまさに聖学院にあったのだという確信を得た。山口由人くんは、大きなムーブメントを生み出すだろう。21世紀型教育機構の加盟校との相乗効果も生まれることを大いに期待したい。
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