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2019年6月 2日 (日)

聖学院 飛躍的進化へ(1)授業デザイン研究会から組織開発発想が生まれる

★もう何回目を迎えるのだろう。聖学院の「授業デザイン研究会」は、回を重ねるごとにパワフルになってきたが、今回はシンギュラリティ的な飛躍を迎えたのかもしれない。

★今までは、有志が集まって、ルーブリックを使いながら、先生方1人ひとりの授業の共有と生徒の成長をイメージし、それを生み出す授業のスタイルや問いの共創をスクライビング手法で行ってきた。

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★聖学院の生徒の成長に対する思いやひとりもおいていかない授業としてPBL型授業のビジョンを共有してきた。ビジョンを共有してきた教師同士が集って、対話をしたりワークショップをしたりする中で、先生方は自己開示もし、自己変容もしてきた。十分にすてきな学びの協働の場だった。

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(中心にスーパーバイザー児浦先生、右に控え目に立っているのが、ワークショップで重要な役割を果たすファシリテーター波部先生)

★しかし、今年になって、児浦先生自身が21教育企画部長であり、国際部長であり、広報部長と3つの顔を持つようになった。学外でもたとえば、21世紀型教育研究センターの中核リーダーになるなど、七色仮面よろしく学びの正義のミカタになった。

★また、いつも参加している伊藤先生と日野田先生は教頭に就いている。そして教科主任や学年主任も参加している。役職がついていても、コミュニケーションはフラットであるが、学習する組織としては大きな回転をしはじめたことは確かである。

★ルーブリックにしても、授業の過程にしても、生徒の成長の軌跡にしても、とにかく「言語化」して共有するということは聖学院のミッションである。言語化や見える化は、気づきが多く、自己変容して成長するエネルギーが生成されるというのが、先生方共通の考えでもある。

★そういう意味では、この授業デザイン研究会は、先生方1人1人の人材開発・自己啓発の場であると同時に、学習する組織として、いよいよカリキュラムやシラバスを[聖学院「思考コード」を介して言語化して、生徒と共有し、教師と生徒が共に学ぶ組織にしていこうということになった。

★このことは、この研究会のスーパーバイザーである児浦先生からも教頭伊藤先生からも、研究会開始の冒頭でメッセージとして参加者に贈られた。

★このところ、数学科の波部先生がファシリテーター役を買って出て、ファシリテーターの学びを実践している。児浦先生や内田先生が行ってきたファシリテーターのロールを委譲(エンパワーメント)する場にもなっている。つまり、人材開発と組織開発は、聖学院ではカップリングされていて密接な関係になっているのだ。

★しなやかで強い人材と同時に組織もそうなっていく。この相乗効果はおそらく爆発的なエネルギーを放ちはじめるだろう。

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