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2019年5月31日 (金)

工学院 今、保健体育と家庭科がおもしろい!未来を創る知を実装する!(1)

★工学院の柴谷先生の保健体育の授業を拝見した。もし保健体育という情報がなければ、女性学をテーマにした探究の授業なのかと思っただろう。導入は、前回の授業で生徒たちから回収したアンケートの結果をデータ化して、育児に対する固定概念をリフレクションするところから始まった。

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★つまり、生徒と質的リサーチの方法を分かち合って、そこから何が見えるのか?ウオーミングアップしてから、主婦、主夫、働く夫、働く妻に分かれ、育児の問題点を解決するためにどうしたらよいのかロールプレイしながらディスカッション。

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★柴谷先生も生徒も、未体験の状況をイマジネーションを膨らませながらいっしょに学ぶミニPBL型授業だった。プレゼンの内容もマナボードに書き込み、そしてプレゼンする。

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★リサーチは、たしかに疑似的でシミュレーションスタイルだが、explore→exchange→express(リサーチ→ディスカッション→プレゼン)という構成主義的学習を現代化したシーモア・パパートが推奨する3XタイプのPBLのプロトタイプだった。さすがチーム田中のメンバーだ。ナチュラルなPBL授業。

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★とにも、シンプルなミニPBLだが、それゆえジョブスの好きな引き算の美学の世界が広がった。そこに近代産業がもたらし20世紀に頂点を極めた人間の深い闇を避けることなく見つめ直し、そこをいかに払しょくするか、生徒たちは結婚生活や夫婦の関係について考えるにあたって、最初は少しシャイだったが、ここに到って、真剣に議論に没入していった。

★なぜ工学院が21世紀型教育を推進しているのか。それはこの20世紀に凝集した近代産業社会における人間存在の暗闇を払拭し光を取り戻すためだったのかもしれないと感じないではいられない授業だった。


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