八雲学園 世界を世界とともに創る。
★21日に、中国から「北京市青少年文芸交流団」の高校1・2年生12名と引率の先生3名が八雲学園に来校した。八雲学園は、RS(ラウンドスクエア)に加盟して以来、国際交流の機会が増えているから、てっきりRSのつながりかと思った。しかし、そうではなかった。
★高等部長菅原先生によると、「北京市青少年文芸交流団は、北京市人民対外友好協会が組織した団体。日中青少年交流の促進、両国の相互理解の増進、友好関係を深めるなどの目的を有しているという。今回東京都日中友好協会の招待を受け、20日から25日かけて訪日し、交流活動を行う」ということだ。
★世界は、グローバル社会になって、国家レベルでは、影の部分である懸念材料が増えているような気がするが、自治体や都市どうしの関係では、光を放つ機会も見え隠れする。国際社会からグローバル社会にシフトして、影ばかりが話題になるが、こうした光の部分が、個人単位、都市単位、学校単位で起きている。
(写真提供は、菅原先生)
★「草の根」活動はとても大切であるが、もしかしたらこの表現は、国際社会だから使われた言葉かもしれない。というのも、今回のような活動は「草の根」活動のレベルとしては、大きすぎる。国際社会では、出口のないどうしようもない閉塞感がどこかあった。グローバル社会も同じ構造のように見える。いやもっとその閉塞感は大きい感じがする。しかし、出口がないという感じはしない。一人の人間、自治体などが光の世界に変えようと動き出せば、そこに新しい世界の突破口が開く可能性は大きい。
★今回のような八雲学園の動きはそれを示唆しているのではないだろうか。いずれにしても、教育と芸術の交流が世界を動かしていく時代になりつつある。時代の要請に耳を傾け、いちはやくそれを実践していく先進的な八雲学園だからこそ、このように俊敏に動けるのであろう。
★イエール大学との芸術国際交流といい、RSの多様なグローバルな交流といい、今回のようなアジアとの交流の先駆け的な活動といい、八雲学園の生徒は、「世界」の人々と共に学びながら、「世界」を動かしていく影響力を自分の内なる核の「世界」としている。この「世界」の多重構造を実感できる学校。それが八雲学園である。そしてその象徴が近藤校長その人であろう。近藤校長は、いつも「国に頼ることを考えてはいけない。一身独立することがまず大事だ。結果的に国を助けることにはなるだろうが、一身独立もしていないで、頼るのは、やめたほうがよい」と語っている。
★気概と実行力とそれを達成する高度な技術の持ち主である。スーパープラグマティストなのである。八雲学園が希望の私学であるのも十分に納得できるであろう。
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