「深い思考スコア」と「偏差値」(04)首都圏女子中学校 「深い思考スコア」ベスト30
★晶文社学校案内編集部発行の「首都圏中学受験案内2020年度用」に記載されている「思考コード」で「深い思考スコア」を算出し、首都圏模試の「偏差値」との関係を読み取っているが、今回は、女子校の相関グラフを作成するときのデータから「深い思考スコア」ベスト30の一覧を紹介したい。
★偏差値が40レンジの女子校が、全体「深い思考スコア」ランキングベスト30の中に、11校入っている。共立女子第二は九段の共立女子を超えて堂々1位である。
★九段の共立女子同様、適性検査型ではなく、独自の深い思考を問う問題を開発している。これは、このような開発ができる教師陣が存在するというコトを示唆しているし、深い思考を学ぶ意欲のある生徒が存在しているというコトも示唆している。
★女子聖学院も男子聖学院同様、アグレッシブな教育出動を実践していて、メディアでもよく取り上げられている。トキワ松は、海城よりも前にPAという自己内省的かつ身体感覚的なプログラムを取り入れていて、多方面で話題になている。
★東京女子学園も英語教育で活躍し、東京純心もアクティブラーニング的なプログラムを21世紀に入るや実践してきた。
★桐朋女子は、20世紀から今でいう新タイプ入試は行ってきたし、その教育の独自性はあまりに有名だ。
★日本大学豊山女子は、いちはやく図書館を活用した思考力入試を行い、女子の未来を拓く知の重要性を説いた。
★京華女子は、もともとアート的な活動が活発で、今やその伝統と新しい知性が統合されている。
★玉川聖学院の人間教育は、全国から見学に来るモデルにまでなっている。
★十文字は、その独自の英語教育が有名で、英語の思考力教材を編集出版する教師が活躍できる学校である。
★どうやら、女子校は、もはや偏差値で選択する時代ではない。
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