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2019年4月 6日 (土)

学びの組織を開発する先生方と共に≪14≫ 「対話」は、言葉の構造のネットワークによって創出。

★先に述べた「言葉」が「構造」を隠しながらやりとりされ「対話」が生じる。その隠された意味に気づくことがスリリングで魅力的であるとしてワクワクする人もいれば、一方で、わからないことに対する不安と恐怖を醸し出す人もいる。

★前者は深い学びを望んでいる人だし、後者は目先の利益を優先する人に多い。「わからない」「難しい」・・・などと面と向かって抑圧的に向かってくる人は、私の仲間にはいないが、組織が硬直化しているスタッフの番頭さんは、そういうジャブを頻繁に打ってくる。それが、どんなにFixed Mindsetを、私にではなく、組織に蔓延させていくことになるのか気づいていない。

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★それでも、私は「調整(accommodation)」を試みる。私の「記号」の意味と相手の「記号」の意味の共通点とズレを探し、できるだけ、共通点のミメーシスを探して置き換えて、理解できる部分が多いというコトを探る。しかし、相手がもし思考停止していたら、固定化された意味以外は受け付けない。

★だから、その状態は、不安を増幅し、「わからない」を連発させる。そして、そんな状態になっている人は、そういう気持ちを生み出す私の言動を忌み嫌い、恨み、やがては糾弾し始める。もし互いに理解をしなければ、世界の痛みを解決できないとしたら、夜を徹して対話をするが、相手が自己利益を守るだけの反応で、その防衛機制が、世界の痛みを増幅するにまったく値いしなければ、私はさっさとそこから去ることにしている。

★しかし、授業におけるPBLでは、簡単に生徒は逃れることができるわけではない。だから、そのような事態になれば、鬱屈するし、そのクラスは、ネガティブな雰囲気が蔓延し始める。

★もし、そのようなクラスが多い学校だとしたら、あまりに暗い雰囲気が蔓延し、そもそも生徒は集まらない。だから、生徒を集めるようにするには、徹底的にGrowth Mindsetをする必要がある。

★そんなの簡単だ。相手を尊重し合えばよいのだ!愛だ!と言いまくる先生もいる。その先生の属している学校は意外に暗いというパラドクス。

★しかし、そんな学校が本気で、言葉の構造を学ぶ組織になり、互いに異なる記号や意味をミメーシスによって調整し始めると、つまり、これがPBLなのだが、この本質的な対話が教師も生徒もできる学校になり、学習する組織の創出が行われるようになると、一気に魅力を放てるのである。

★このミメーシスという置換スキルは、マルチインテリジェンス(多元知能)そのもので、詩学、美学、スポーツ、建築など身体によるレトリックの内面化というリベラルアーツによって育成される。ICTはどうなの?バーチャルな時空の身体化という新しいリベラルアーツの領域だから、それを包含するリベラルアーツの現代化が必要だというのはそういうわけである。学習する組織では、この隠れた構造を有する記号という言葉どうしの交換が行われる対話によって生まれる思考をシステム思考という。私は、対話思考と置き換えるときもある。

★そして、この隠れた構造を有する記号という対話は、人によってその構造が異なる。しかもその構造の中には、不変のコア構造を有している。そこは崩すのはあまり得策ではない。地球の核は不変だが陸上や海は様々な条件によって変化するのと似ている。

★この不変のコア構造こそその人のメンタルモデルである。ここを崩したり、そのメンタルモデルに気づかない人は、別のメンタルモデルにすり替えられる危険性がある。このようなメンタルモデルの破壊やすり替えを洗脳という。

★Fixed Mindsetは洗脳への道であり、そうなってくるとデモクラシーから外れ、暗黒面に突入する。意外や意外、多くの領域の組織であるあるのお話だ。

★というわけで、PBLのミッションは実に高邁であり、いまここで未来への希望を見出すプラットフォームなのである。しかし、それには「言葉」や「対話」の隠れた意味や構造をミメーシスによって可視化し、共有していくことが極まりなく重要なのである。

 

 

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