« アサンプション国際 新校長に丹澤直己先生 | トップページ | 静岡聖光学院 新校長に星野明宏先生。突き抜ける成長力育成へ »

2019年4月 4日 (木)

学びの組織を開発する先生方と共に≪12≫京都聖母学院幼稚園 人間の在り方を生み出す学びの核が育つ

★京都藤森にある京都聖母学院幼稚園の田中圭祐園長とお会いできた。PBLというのは、実は幼稚園にその原型があるという。たしかにPBLの系譜である構成主義的な学びは、ピアジェから始める(教育以外の領域ではもっと以前からあった。アリストテレスの詩学や認知動態的な考え方はその起点かもしれない)としたら、その原点はやはり幼児教育というのは納得できる。

Photo_8

★京都聖母学院の幼稚園の一日の中の重要なプログラムの1つに、エッセイズという小さな手をつかって、学びの核を生み出す子供たちの自由作業がある。オバマ大統領、スティーブ・ジョブス、ピーター・ドラッカーなど著名人が経験しているモンテッソリー教育は、そうそう藤井聡太7段も体験しているということで、今とても注目されている。

★しかし、京都聖母学院幼稚園の手を使った作業は、モンテッソリー教育とはコンセプトとはまた違う。型を積み重ねていくうちにある大きな力を生み出すのがモンテッソリー教育ではあるが、だからといって、その教育を享受した子供たちがみなスーパースターになるわけではない。

★ところが、京都聖母学院幼稚園の自由作業エッセイズは、DoingとBeingの螺旋的な言動が、自然と気づかないうちに将来にかけての学びの核を生み出していく。子供によってその核のカタチは違うが、すべての子供たちに学びの核が自然と生まれるメカニズムになっている。小中校の授業とは違って、学び方を教えるのではなく、暗黙知としてのあるいはデフォルトモードとしての学びの核が生まれるのである。

★この学びの核が生まれるのを待たずして、学び方を教えてしまうと、すべての子供にそれが伝わるとは限らないし、かりに学び方を覚えたとしても、それを柔軟に変容させることはなかなか難しいだろう。

★自然との交流―自由作業―象形文字を書く書道など、触れるもの、つくるものは植物や動物など具体的な生物が多いが、このDoingは、ちょっとずつBeingを意識する変容過程が埋め込まれている。この同化と調整という経験こそピアジェのいう構成主義的学習観=メカニズムに結びつくのだろう。

★だいぶ抽象的な描き方をしてしまったが、とにかく、幼稚園は、人間の成長の力をコンコンと生み出す泉なのだと改めて、気づいた。

|

« アサンプション国際 新校長に丹澤直己先生 | トップページ | 静岡聖光学院 新校長に星野明宏先生。突き抜ける成長力育成へ »