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2019年4月13日 (土)

21世紀型教育の意味(11)聖学院 授業デザイン研究会アップデート 学習する組織とU理論を統合 ④

★授業スクライビングの次は、フローチャートの各項目の生徒の学びのスタイルのフローチャートを各チームでつくり、さらにそこにアハ体験の記号を付けていくワークをした。これはいつものことなので、波部先生はサクッと進行した。

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★しかし、波部先生は、どのチームもこんなにアハ体験の記号がついているとは!ウーン、それでもどこかで最もアハ体験して欲しいという教師側の意図ってありますよね。どうします?という気づきがあったので、どこかのタイミングで問いを投げてみたらと回答した。エッ、なるほど、しかしそのタイミングとは?リニアーに考えないで、メンバーの行為に覆いかぶせていけばループになってトルネードが起こるから大丈夫ですよと回答。ファシリテーターとナビファシリテーターの阿吽の対話もいい感じで進んだ。

★アハ体験フローチャート分析のプレゼンは、やはりどのチームも随所でアハ体験が起こっているはずというものだった。そこでチームからチームへプレゼンがシフトする合間で、波部先生は、どこか大きなアハ体験を期待しているというのはあるでしょうか?と問いを投げると、間髪入れずに、井上先生が、4技能の調和を考えたとき、どの技能の場面でもアハ体験をしてくれればとむしろ思いましたと。

★ここは全員アハ体験だった。というのも、井上先生は授業の型が決まらなくてと吐露していた発言を思い出し、これが型が決まらないという原因だったのかとさっと共有した。ある意味型について問いかけた波部先生はGood jobじゃんという気持ちも広まったし、井上先生も、ああそういう型もありだった。何を迷っていたのだろうという気持ちが湧いていたと思う。さっと回答した爽やかな声質でそれは仲間に一瞬にして伝わった。

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★さて、次は思考っコード分析に進みましょうかと波部先生。いつも通りだったら、そう進むから、そんなことを聞き返す必要などないのに、わざわざ問うてきたということは、そろそろアレンジですかねという波部先生の気づきだと私は理解した。そこで、波部先生は何の先生と。数学ですよ。ですよね。数学的思考で大切にしていることは何ですか?エッ、方程式化やグラフ化や図式化などにするということですかね。それって結局何ですか?変換だと思いますが。そうですね、端的に言うとどんなスキルですか?ああ、「置き換える」ということですね。なるほどと。

★そこで、波部先生は、授業進行フローチャートやアハ体験フローチャート分析をもとに、もっと一般化した図をチームで描いてくださいと問いを投げかけた。学びのコアモデル分析に進んだのである。

★波部先生は、仲間の議論やワークを見ていて、これって一般化だから当然、これをモデルに応用していけばよいという話ですよねと気づいた。そうそう、1人でやっていると一般化したとしても、果たして独りよがりではないかと不安に思ってしまうけれど、これだけ仲間が一般化しているわけだから、自分の授業の構造ってこうなんだという理解はありますよね。

★でも、いきなりこれが英語科のコアモデアルとはならないし、まして聖学院のコアモデルとはならない。不足しているというのではないですよ。はい、わかりました。つまり、共有しないと押しつけになるというコトですよね。それにしても、1人ひとりの先生のコアモデルを同じような授業デザイン研究を通してやっていくとなると、月一回ではできません。どうしたら。。。それは、スーパーバイザーの児浦先生にどうするかは振ったらどうですかと。それはそうですね!と。

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★そんな対話をしながら、次は思考コード分析に移った。さくさくチームで議論がもりあがりながら進んだ。波部先生は、出来具合を見計らって、各チームにプレゼンを促した。


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