21世紀型教育の意味(12)聖学院 授業デザイン研究会アップデート 学習する組織とU理論を統合 (了)
★各チームのプレゼンテーションが終了すると、波部先生は、チーム全体の思考コード番号を集計し、分布図をみんなで作成した。そして、この分布図の現れ方は、コアモデルの各結節点とどんな関係があるのかチームで議論し、プレゼンして欲しいと。
★コアモデルのシステム図と思考コード集計データとのつながりに何かがあると波部先生は独自に気づいて問いを投げた。はやくも私のナビファシリテーターの出番はなくなった。結局、数学的思考は、「分析」と「統合」の繰り返し。あるいはループである。そして、その繰り返しやループは、多様な形の置換なのである。そして、その置き換えにちょっとずつ違いがあることに気づいたり発見があると「発想」が生まれる。
★この数学的思考こそファシリテーターの極意みたいなものだ。もちろん、いろいろな形に「置き換える」とき、多様な能力、たとえば、ガードナーのような多重知能を使う。しかし、1人でこれらの多重知能を満遍なく使いこなせる人はそういない。
★それゆえ、チームワークが肝要ということになる。
★結局、授業物語→物語フローチャート→アハ体験フローチャート→コアモデル一般化→思考コード分析→データ化→具体と抽象とデータの統合という授業スクライビングのワークショップは、数学的思考の持ち主であり、ナチュラルなリーダーシップの持ち主でもある波部先生のファシリテートによって拡充し促進したのであった。
★そして、最後は、参加者一人一人の気づきを静かに分かち合って終了。スーパーバイザーの児浦先生がチェックアウトを促していった。
★様々な気づきの分かち合いが進んだ。そして最後は井上先生。自分が困っていたことが、実はみんなで分析してもらいながら、いつのまにか理想形であるかもしれないという浮上に驚いた。そのギャップが、今後の自分の授業のイノベーションにつながるかもしれないと。
★つまり、授業スライビングという学習する組織の活動は、チームによるU理論の道行だったのである。授業物語→物語フローチャート→アハ体験フローチャート→コアモデル一般化→思考コード分析→データ化→具体と抽象とデータの統合は直線を描いて進んだのではなく、Uのカーブを描いて進んだのである。
★もともとクリエイティブ・スクライビングとは創発のためのU理論の手法である。しかし、これができるには、仲間の関係が学習する組織になっている必要がある。
★ビジョン共有、チームワーク、システム思考、メンタルモデル、自己マスタリーという5つのトレーニングが相互に関係しGrowth Mindsetが起きている場でなければうまくいかない。この研修を学内で自前でできるようになる内製化が可能だというコトは、聖学院がいかにすてきな学校組織のモデルであるかというコトである。
★AI社会こそ、感性豊かで高感度な知性をもった人材づくりは重要であるのは、みな知っている。しかし、どうやってそれは可能になるのか。それは聖学院に学ぶ時がやってきたのだ。
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