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2019年4月19日 (金)

学びの組織を開発する先生方と共に≪15≫ アサンプション国際小学校 進化する<学習する組織> ①

★アサンプション国際小学校が、21世紀型教育を本格導入し、共学校になって3年が経過。共学校と言っても、順次進むから、小学校1年生から小学校3年生までが共学校ということである。とはいえ、改革に携わる教師は全員であるから、高学年にもその影響は根づいている。

★同校は、ユネスコスクールでもあるから、当然子供たちの学習権を大切にするし、SDGsへの関心も深い。多様な格差や心の壁をどう解決していくかは、もともとカトリックの精神にも通じ、深い温かい愛情ある「対話」を中心とするPBL型授業が基盤になっている。

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★この「対話」(daialoge)は、当然はじめにことばありきというあのヨハネの言葉に基づいている。だから、先生方も、抑圧的なコミュニケーションをとることがない。低学年が授業が開始する時の様子を見学したことがあるが、生徒が興奮してカタチだけの挨拶をしたとき、もう一度やりなおしてみよう、なぜもう一度繰り返すのか考えてほしいとベテランの先生が問いを投げる。すると、生徒同士顔を見合いながらハッと気づいて、心静かに心を込めて挨拶をする。

★イングリッシュコースとアカデミックコースに分かれているが、アカデミックコースも英語の授業がある。ベーシックコースは、当然まだまだ英語は得意ではない。しかし、英語をリズムに乗せてスピーチするトレーニングがある。抑揚やスピードと話すことは、特別なプレゼンに限らず、大事である。それは日本語も同じだが、ふだん私たちは慣れすぎていて気づかない。

★音声は、オペラ歌手やミュージカル歌手と同じく、身体全体から生まれてくる。身体の感覚と音声は密接な関係がある。柔らかい対話と抑圧的コミュニケーションでは、音声の響きやスピードというものが違う。

★「対話」はどんな言語であれ、身体が「楽器」なのである。だから副校長三宅先生の音楽の授業もそういうところを意識している。英語と音楽。すなわち、英語と身体や感覚という微妙な振動をトレーニングすることは「対話」にも結び付いている。その微妙な振動こそ、脳内物質の交換メカニズムを発展させる大切な経験なのである。

★だから、アカデミックコースのベーシック英語クラスの生徒は、リズムが身体とシンクロした時、立派なプレゼンテーションを英語ですることができるようになる。その成長わずか10分である。日々10分で成長するのである。もちろん、人生から逆算すれば、大きな成長ではない。むしろ、小さな成長だ。

★しかし、だからこそそこを大切にしていますとは、蒲生教頭。丹澤校長、三宅副校長、蒲生教頭とは、このところ「対話」をする機会が多い。私が授業を見学するとき、いつも同伴してくださる。そして小さな子供たちの成長に互いに気づいて、喜び楽しみ、対話しながらアサンプション国際小学校の授業や教育活動の理論化へ「対話」は発展する。

★アサンプション国際小学校の先生方は、このような「対話」(弁証法とも哲学分野では言われている種類)を中心にするから、気づきも多い。それは生徒と対話する時も同じである。その気づきこそ、子供にとっては好奇心なのである。「対話」と「好奇心」を大切にしているアサンプション国際小学校。あらゆる教育活動にそれは浸透ししている。

★よく授業の見学をする。案内をしていただき、丁寧な「説明」はしていただくが、意外と「対話」がないことに、ふと蒲生教頭の「対話」と比較して、気づいた。三宅副校長、蒲生教頭といっしょに授業見学をするということは、私たちにとって「共経験」である。このときこそ「対話」は生まれ「好奇心」が立ち上がる。

★ところで、このような「対話」が成り立つのは、実は、改革3年の間に、先生方が試行錯誤しながら不安を一つひとつ解決する協働経験をしてきた。そして、それはそのまま<学習する組織>として成長した。先生も生徒も同じ環境にいる。外から見ていては、その環境の重要性に気づかないかもしれない。ぜひ公開授業や行事などの機会に立ち寄ってみていただきたいものである。

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