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2019年4月 9日 (火)

21世紀型教育の意味(04)クリエイティブ・クラスを輩出するキャリア・デザイン

★21世紀型教育のキャリア・デザインの醍醐味は、クリエイティブ・クラスを輩出するところにある。この教育は、東大初綜理加藤弘之の生み出した≪官学の系譜≫とは違い、加藤弘之と対峙した≪私学の系譜≫の第1世代の福沢諭吉や在学時代に加藤弘之と論戦した≪私学の系譜≫の第2世代石川角次郎(聖学院初代校長)の私学人の精神が脈々と生き続けている。

★≪私学の系譜≫の第1世代と言えば、他に、江原素六(麻布の創設者)、新島襄(同志社創設者)、そして、今度1万円札になるらしい渋沢栄一など。第2世代と言えば、他に新渡戸稲造、内村鑑三、高橋是清(開成初代校長)が超有名。

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(麻布のOB齋藤佳太氏作の「劇」上演の時に配布された。若きアーティストにも≪私学の系譜≫の知/血が流れている。)

★≪私学の系譜≫のクリエイターは、今でいう学歴社会などまったく関係なかった。啓蒙思想、キリスト教、仏教など、加藤弘之やその仲間である法律進化論者と対峙する発想がコンコンと湧いていた。これは、現在の国連が黄金律は、宗教・民族・人種などを超えて共通する精神であるとしているのと一致している。

★加藤弘之を引き合いに出すのは、彼自身、福沢諭吉と啓蒙思想を共有して当時のメディアで活躍していたのに、東大初綜理になるや転向し、啓蒙思想を蒙昧思想として普遍的原理を排除する社会進化論(デューイや米国のプラグマティズムとは違う)を展開、私学を追い詰める政策の正当化理論を打ち建てた。中江兆民のルソー学校が壊滅されたのもその流れだっただろう。

★それはともあれ、麻布出身者齋藤佳太氏と出遭ったのは、もう15年くらい前だろうか。あの当時麻布出身者との出遭いが多数あって、PBLプログラム創作や今でいうファシリテーターやジェネレーターであるラーニング・アドバイザーの役割形成のプロジェクトを楽しんでいた。

★彼らは、当時氷上校長とよく対話をしていたということもあって、そのとき私も氷上先生とお会いし、≪私学の系譜≫論の影響を受けた。先日齋藤佳太氏から、最近学校ともコラボすることがあってもう一度≪私学の系譜≫について掘り起こしてみたいとメールをもらった。

★麻布と言えば、そのキャリア・デザインが東大と直結するのは受験市場での話で、人間力という教養マーケットでは、クリエイティブクラスの輩出ということであろう。クリエイティブ・クラスとは自然・社会・精神のトータルな世界を創造する人材。

★21世紀型教育のキャリア・デザインは、このクリエイティブクラスを輩出する≪私学の系譜≫がマインドセットされている。

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