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2019年4月17日 (水)

21世紀型教育の意味(13)M(ミネルバ・マス・メタ)化する英語と思考力とICT

共同通信2019年4月16日によると、「小学6年と中学3年の全員を対象とした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日に実施される。国公立の全校と私立の50.1%が参加し、計2万9518校の約212万1千人が受ける」ということである。

★英語の4技能のうち、「話す」の領域は、パソコンを使う。およろ100万人が取り組む。すでに準備段階で、いろきろな問題があるというが、それは一つひとつクリアしていけばよい技術的な問題だし、予算の問題。

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★この流れは、AI社会に向けて、もうとまらない。それに、今回の試みは、2020年の大学入試改革の準備であることは容易に推理できる。まだ間に合わないが、米国流儀のIBT(インターネットテスト)への準備でもあろう。

★英語と思考力とICTはセットで学力調査テストや入試も含めたキャリアデザインのプログラムはコモディティ化され、一挙にマーケット化されるだろう。すでにされているが。。。

★よしあしはわからない。しかし、この潮流はとまらないし、そのロールモデルが、ミネルバ大学であることは否めない。ミネルバ大学は、Web上でアクティブラーニングを行うシステムをつくった。入試もWeb上。ここでは、英語と思考力とICTがセット。

★このM化の流れは、マス(数学)とメタ(モニタリング視点)と結びつけば、ポジティブなWell-Beingな世界が広がる。

★PISA→学力調査テスト→適性検査→適性検査型でデザインされるようになった公立高校入試→大学入学共通テストは、みな同じ構造で学力観を構成している。ただ、論理的思考でとまっている。私立中学入試の思考力入試や自己アピール入試、インタラクティブ英語入試のような新タイプ入試で数学的思考や創造的思考まで問う学びの構造にまでは、到っていない。

★公立学校が、この領域にリーチを伸ばさないと、「クリエイティブ格差」が生まれてしまう。だから、私立中高一貫校は、そんな入試をやめよというのは、日本の未来を見ていない暴言だろう。いや、もし、そういう意見がたくさんでてくれば、逆説的だが「クリエイティブな思考力」こそがますます重要になるだろう。

★いずれにしても、ミネルバ大学、マス、メタ。つまり、英語と深い思考とICTはM化の流れに合流せざるを得ない。

★このM化の適性育成の場がPBLであることは間違いないだろう。

 

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