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2019年4月29日 (月)

【GW特集】工学院の新たな時代[05]学びのフラクタル空間 n次元の思考を生み出す。

★工学院の学びの空間は誰がデザインしたのか、それとも文化なのかわからないが、フラクタルになっている。古代ギリシア以来の黄金比や日本の伝統的な白銀比などの数列シークエンスが、私たちの美的感覚や文化を無意識化で支えてきたように、コンテンポラリーなアートは基本はフラクタルとその崩しの暗黙知にある。

★工学院は、そのフラクタルな仕掛けが空間に埋め込まれ、アフォーダンスという認知心理学的な効果を生んでいる。

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★PBLそのものの学びの空間が、フラクタルな空間になっている。すなわち小宇宙(チームの島)がフラクタルのように増殖できるようにデザインされている(上記図書館の写真)。この空間は、キャンパスには随所にあり、普通教室もこのように自在に配置できるようになっている。

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★3時間目と4時間目の合間に、朝から歩き回っていた(工学院のキャンパスは広い)から、お腹がすいた。田中先生を誘って早弁(汗)をした。カフェテラスは、いつも混み合うからであるが、メンチカツカレー(これも皿とメンチカツとスポーンの先がフラクタル)を作ってもらう時に、カウンターでおもしろい陳列台を見つけた。

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★思わず、食堂のスタッフの方に許可をもらい、上記写真をパチリ。その方によると、とにかく大量に作る必要があり、おにぎりも同じように並べてある場所があるという。なんてフラクタルなのだろう。そういえば、図書館のファボラボスペースもレゴや3Dプリンターがフラクタルな配置になっている。

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★4時間目の授業見学が終わった後、研修までの時間が少しあったので、その準備のために、工学院大学附属中高の正門真向かいにある大学の校舎にいった。そこには、中高生も活用できるフリースペースがあるからであるが、ここも図書館同様フラクタルな空間になっている。

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★しかし、何よりも、その大学の校舎の壁面がまたフラクタルなデザインになっている。生徒は、正門から出るたびにこのデザインをインプットする。そして、正門を通るたびに、天体望遠鏡のドームがついている校舎のデザインをインプットして校舎に入っていく。

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★この天体望遠鏡のかなたにみえる宇宙こそ星々のフラクタル群が広がっているのである。かくして、フラクタルな空間で満ち溢れている工学院のキャンパスは、生徒が思考の次元を次々とアップデートしていくイメージを暗黙知としてマインドセットすることになる。

★PBL型授業によって、空間のアフォーダンス効果が開示され、生徒の内面でというか脳内で、思考、創造、挑戦への意志のループがどんどん生まれて脳神経ネットワークのように広がっている。

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