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2019年4月26日 (金)

「首都圏中学受験案内 2020年度用」がおもしろい。

★今年も、晶文社学校案内編集部によって、「首都圏中学受験案内 2020年度用」が出版された。首都圏模試センターや四谷大塚など、広く中学受験業界のシンクタンクから情報収集し、コンパクトにかつ多角的に学校情報をまとめている。

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★学校情報とは、3つのポリシーについてまとめてある。アドミッションポリシーは入試情報、カリキュラムポリシーは教育内容で、コンセプト、学習、キャリア教育、学校生活などの情報が詰まっている。ディプロマポリシーは、大学合格実績が3年分公開されている。

★今回表紙にもあるように、入試情報で特徴的な新機軸が展開されている。それは、「思考コード」による各学校の入試問題の分析である。

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★上記の表の中に、思考コードの各領域の割合が掲載されている部分がある。これは開成の入試問題の思考コード分析。算数はB2が全体の47%を占めている。論理的に考えていく問題がでるわけだが、論理のプロセスをかなりつないでいく問いが中心になっている。開成の場合は、この論理的思考を当たり前とするのでなければならないということを示唆している。

★国語は、B2が35%で、B3も35%。創造的思考までは求められていないが、100字から200字で、要約したり、簡単な自分の考えを要約に基づいて書く論述の力を当たり前の思考力として鍛えておく必要がある。論理的展開をどこまでつないでいけるか。やはり、算数と共通する力が求められている。

★理科は、B1が50%。知識と根拠を1つ程度挙げられる論理的力でまずは十分であるということが推察できる。

★社会は、逆にA軸思考が92%も占める。知識のネットワークをどこまで広げられるかがポイント。麻布の社会とは全く違う。麻布は、B軸思考が80%を占める。やはり中学受験勉強は、模擬試験の偏差値だけでは、十分な戦略が立てられない。問題の難しさだけではなく、問題の特徴や思考の深さの違いがある。偏差値×思考コードで、合格戦略の精度を上げることができるというわけだ。

★そこは、今まで、塾の先生にすべてお任せで済んできたところだが、主体的な学びが必要とされている今日、生徒自身が問いの質や問いの重要度について、分析する目を持つことが大切。そのようなメタ認知的視点を生徒自らが実装する大きなヒントになろう。

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