【GW特集】工学院の新たな時代[07]「置換」が「転換」に置き換わる時の訪れ
★臼井先生の7分間の授業物語りを、各チームでフローチャートにして、思考コード分析までしたとき、いつものこの一連の「スクライビング」を進めることはしないで、新しい議論を挿入することになった。
★これは今までにない経験だった。授業物語りの最初の「授業の目標」を語る部分について議論になったことはなかった。授業で目標を明快にすることは当然だったので、スルーしてしまうのが常だった。
★しかし、日本人教師ばかりの先生方のチームが、目標を語る項目は、思考コードで分析することができなかったという発見があったのだ。そこで、そもそも目標を語る意味は何か?議論しようということになった。
★予想していなかった問いの発見に、先生方の議論も燃え上がった。自分だったらどんな思いで語るのか、その効用などについて議論が深まっていった。
★目標の中には、いまここで行う目標だけではなく、どこまで成長していくのか、到達するのかということも含まれている。しかし、それは到達しなければならないというものなのだろうか、それとも自分なりにどこまで成長していくのかを考える機会を語るものなのだろうか。逆転の発想として、目標自体を生徒が考えるというメタ目標を語る先生もいた。
★ベッキー先生のプレゼンでは、モチベーションの発露や不安の解消という意図、授業が終わったときにどこまで達成できたかがわかる意味があることなどが語られた。
★両チームの解釈自由性が柔軟かつ包括的だったので、こういうときは抽象的に、つまりシンプルな言葉に「置き換える」作業をする。一語に圧縮するとどう表現できるのか?その議論はまたも盛り上がった。
★田中歩先生は、思考コードが思わぬアイデアや深い議論を生みだしたのに驚き、同時にそれは思考コードの曖昧な部分が生み出したことであると発想の転換をして、ワークショップの最終のフィードバックで、思考コードをこんなふうにシンプルに変容させてみてはどうかと尋ねなおすシーンとなった。
★「置換」の繰り返しというフラクタルがあるとき新次元に「転換」する瞬間があるが、その共体験をはやくもスタート時点で分かち合えたのである。臼井先生の中1のPBL型授業の物語が、工学院の授業の深層に眠っていた原点を掘り起こすことになったのである。すばらしい仲間の誕生の時となった。
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