工学院 探究型PBLと自己マスタリー型PBLと担任力
★工学院大学附属中学校高等学校(以降「工学院」)は、立地の条件やアーリ―アダプター層の少なさなど様々な壁を、跳躍台に転換させて、グローバル教育3.0の拡充化と急激な大学合格実績の伸長を実現している。
(東南アジアを舞台に、世界の痛みを共有し、各国各都市各村の人々と未来をいっしょに創る活動をするプログラム。MoG=Misson on the Groundという名称。現在ベトナムで2週間活動しているが、事前準備や事後探究を入れれば、通年プログラム。写真は同校サイトから。)
★MoGやSTEAM教育などグローバル教育3.0の最先端の未来を創る教育=探究型PBLを高2の1学期ぐらいまで行い、それ以降は、自分のキャリアを実現するための大学へ行く挑戦をする。つまり、そのための戦略的な学びや自己マスタリー型のPBLを行っていく。自分を見つめ、社会や世界で自分が何ができるのか探究し続け、その探究を実現するための戦略的な学習を自ら構築して卒業していく。
★このPBLはProject Based Learningの略で、自分の道を仲間と世界中の人と協働して切り拓いていくプロジェクトであり、研究していくという意味でのプロジェクトなどいくつかの意味がこめられている。
★このふだんの授業となんといっても頼りになるのは担任の先生方。今年の大学合格実績も、教務主任の田中先生によると、学年主任と担任の先生方が協力して、生徒一人一人のカウンセリングや自己肯定感持続のための対話が中高一貫の生徒は6年間、高校から入学してきた生徒は3年間、密にそれでいて見守る姿勢で行われてきたからだと語る。
★つまり、組織や人材が、フラットでフレキシブルでそれでいてフォースを生み出す対話型の環境になってきているのだと田中先生は語る。大学合格実績については、詳細は、同校サイトでご覧いただきたいが、東京工業大学、東京医科歯科大学に入り始めているのは、今後ある期待感が高まる。それにしても上智大学15名合格というのは、すごい。
★田中教務主任によると、推薦は2名で、他はTEAP利用入試がメインだったということだ。やはり、CLILというPBL型英語教育は効果があったのではないかと。そして、このような入試は、普段から「対話言語」をトレーニングしておく必要があるから、担任の先生方との対話のやり取りは、縁の下の力持ちになった可能性が大だ。
★今、データなどを分析し、それを証明する試みを展開していくらしい。Growth Mindsetはいかにしてその対話によって生成されたのかというものらしい。いずれ教えてもらおうと期待している。
★いずれにしても、今後の工学院の教育が注目(すでにNews Picksで取り上げられている)されることは間違いない。
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