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2019年3月 9日 (土)

PBLの肝はマインド思考×システム思考(07)大阪大学の地理の論述を学ぶ価値

★今年の大阪大学の地理の問題も論述ばかりだった。しかし、基本的には教科書を熟読し、マインドマップで、関連キーワードを時代や地域を超えて結びつけるB軸思考のトレーニングで十分。

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★このようなB軸思考を土台にして、まず知識がなければ思考ができないというならば、それはそれで間違いない。しかし、これは知識の暗記ではなく、記憶連合のA軸思考であって、暗記して定着させることに執着した知識とは全く違うものである。

★知識のマッピングと論理的に再統合するA軸思考とB軸思考があれば、上記のような大阪大学の地理の問題はできる。

★ただ、この問題が、暗黙のうちに教科書を前提にしているから、成り立つのであり、本当は「大都市」といっても、いつの時代なのかはっきりしない。中世自治都市も大都市と言えなくもないし、江戸の町も大都市といえなくもない。

★地理だから、歴史的観点は必要ないのかもしれないが、授業でこの問題を扱うと、実はトルソークエスチョンとして扱う価値がある。

★大都市の歴史的変遷をたどれば、たとえば、戦後の国際都市と20世紀末から現れたグローバル都市では、都市機構、中心業務地区、主変地域との関係は変わっている。都市者学では、この辺りの研究は進んでいて、それがゆえに、未来の都市の構想が生まれている。

★教育において、国際理解教育という言葉とグローバル教育という言葉があるが、最近では後者が多く使われる。それは国際都市からグローバル都市に変遷している時代の変化に対応しているわけである。

★教科書を学ぶことは探究活動にならないなんていわれるときもあるが、それは違う。教科書をマッピングで再構築したり、クリティカルな視角で議論することもできるし、教科書の延長上に、たとえば、ソサイエティ5.0における都市とかさらにその先の未来都市についてグループワークをすることは教科授業の中でも十分に可能である。


★つまり、C軸思考を作動させることができるのである。探究の思考の土台はC軸思考であるが、その基礎構造を教科学習で学ぶことは十分できるし、しなければならないだろう。


★もちろん、教科授業時間内で、そのことにつて10,000字くらいの論文を仕上げることはできない。しかし、800字くらいにまとめることはホームワークでできる。

★小さなことに大きな愛=関心をもってコトにあたることがいかに感動的かそのことに気づくのが教科授業の学びであり、そこには、探究の授業へと発展していくゲートがたくさん隠されている。

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