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2019年3月 5日 (火)

2020年首都圏中学入試の学校選択(08)桐朋女子の授業は深層で学際的学びになっている。

★桐朋女子の今年の中学入試の応募者総数前年対比は、113.1%で徐々に盛り返している。一方で、形式倍率1.3倍、実質倍率1.1倍(2019年2月25日現在:首都圏模試センター調べ)だから、2019年度は、もっと広く桐朋女子の教育のすばらしさが浸透するようになるだろう。


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★桐朋女子では、生徒はみな自ら多角的に考え個性的な表現ができる。その土台は、教科の授業以外の探究の時間などに任せられているというのではなく、それ以前に、各教科の授業における学びの深層にある。

★本当に深い学びというのは、その深層において教科横断的な層に到達する。したがって、学内全体が学際的な学びの雰囲気で満ちている。リベラルアーツの現代化がここにはある。

★このような雰囲気は、今から50数年前、生徒のカウンセリング目的で設置された小さな相談所が、桐朋教育研究所へと発展し、今も教育実践の研究、検証、発表の場として活動が続いている同校の文化資本があるからである。

★この研究所の始まりがカウンセリングから始まっているというのは特に重要である。というのも、桐朋女子は、各教科で言語技術の習得を共通アジェンダとしているからである。さらに、今では同校OGの筑波大の学者の協力によって、それがかなり先鋭化している。


★しかも、桐朋女子には、学者のみならず、グローバルアスリート、日本初の女性機長など、各界で活躍する同窓ネットワークもある。したがって、そのようなロールモデルは、マインド思考×システム思考をキャリア教育に自然と結びつけることになり、独自の教育がますます大きく回転し続ける。

★したがって、学際的学びの基礎であるマインド思考×システム思考も生徒にとっては知のインパクトを生成していくことになる。

★このように、独自の教育と潜在的な教育の質の循環が、生徒1人ひとりのマインド思考×システム思考の成長を促す好循環を生んでいる。

★このような学びの質を、外から見抜くことは、今までは、なかなか難しかっただろう。しかし、この良質教育は、お茶の水女子大に象徴される新フンボルト入試のようなAO入試が広がる今後の大学入試の変化において、大いに力を発揮し、世の注目を浴びることになるだろう。

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