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2019年3月18日 (月)

学びの組織を開発する先生方と共に≪04≫学習する組織の土台システム

★工学院、聖学院、静岡聖光学院などの先生方と行ってきたことを一つの絵にまとめると次のようになる。各学校によって、どのパートを行うかは違っているが、いずれの学校も思考コードという考え方を共有しているために、すべてをつなぐことができる。

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★今年4月から新学習指導要領の移行措置が本格的に動き出すから、「探究」をキーワードとする開発が各学校で進む。おそらく、その開発は、教科教育と探究とのコンテンツの種分けと配列、Whyを中心とする問いの立て方に偏ることにならざるを得ない。

★というのも、カリキュラムマネジメントやカリキュラム及びプログラムを生み出すメタ学習する組織が形成されないまま、学内や学外とのコラボレーションが進むからだ。

★メタ学習する組織は、今回の学習指導要領の変容のみに必要なのではなく、時代の変化に対応したり、時代の変化を生み出す「マインド思考×システム思考×データサイエンス」のメタ構成主義的システムを構築する重要なメタ拠点。

★教科教育も、探究も、クリエイティブラーニングも、うまくいっている場合、その背景にこのメタ構成主義的システムを構築するメタ学習する組織が暗黙の裡に存在はする。だから、動いているわけだ。


★だから、それを可視化し、システム化すればよいだけなのではある。つまり、もし文科省が指定している様々な分野での指定校のモデルがうまくいっている場合、そのモデルをコンテンツとしてまねぶのはもちろんよいのだが、その暗黙のメタ学習する組織をこそ掘り起こすが大切だろう。

★上記の図は、一つ一つは現在実践しているし、他の学校にも適用しているが、まだ丸ごと循環システムにはなっていない。

★21世紀型教育機構の先生方とコレクティブインパクトを生みだすアクションとしてつないでいきたいと思っている。

★これは、もちろん、ビッグデータと結びつくし、AIとも結び付けられる。生徒の個別最適化学習も協働学習も、このデータ解析がマーケティングダッシュボードのようにわかりやすく活用できるのでなければ、人力で膨大なデータを個別具体的に適用することはほぼ不可能である。

★おそらく多忙な仕事量を解消できないまま、生徒と接することになり、結局は愛情を傾け、生徒1人ひとりが判断し行動していくのを見守るしかないという状態は続く。

★それで十分であるかもしれない。しかし、世界をちょっと見渡せば、このメタ学習する組織をビッグデータとAIに結びつけるのは急務のはずである。

★私たちの国の高度ITというか高度AI人材が50万人以上不足する時代が目の前に来ている。この状況を生み続ける現在まで続く20世紀型政治経済社会の枠組みや制度設計の見直しをしないまま、教育改革が行われるから、いまここで何を見据えるのか。それが多忙のために見えづらくなるリスクが今回の新学習指導要領の改訂作業には含まれている。

★おそらく2025年問題、2040年問題を見据えないまま、気づいたときには、私たちの子供は、大きな壁にぐるりと囲まれているという事態に直面してしまう危うさがある。

★警鐘を鳴らしているのでも、未来の危機を煽っているのでもない。このままいけば論理的にちょっと考えれば、推測するに難くない話をしているだけである。


★ともあれ、自分がやれることをやるしかない。小さなことでも、未来に関心をもって、いまここで行えることはある。

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