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2019年2月23日 (土)

静岡聖光学院の変容ぶりの凄まじさ。(1)

★世界の変化(Change)と世界の変容(Metamorphosis)の違いを見定めたのは世界の危機とリスクの違いを看破したドイツの社会学者ウルリッヒ・ベックだっただろうか。まさに静岡聖光学院は表層的な変化ではなく、その深層的な変容が凄まじく、生徒も教師も教育いや研究への活力をみなぎらせている。

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★放課後キャンパスを歩いてみたら、中生代の時代に遡って好奇心と研究マインドが充満している空間に遭遇した。同校の隣接地帯には静岡大学があるので、静大の留学生の方々が、英語教育でコラボしているシーンはよくみかけるが、今度はやはり隣接地帯にあるふじのくに地球環境史ミュージアムとジョイントして「ミニ博物館」を設置。

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★研究員の方と先生方と生徒たちが人類誕生以前の世界について実際の化石(レプリカもあるが)を目の前に、化石を通して当時の世界を想像したり仮説をたてたりする問答やディスカッションが広がっていた。


★生態の話や環境の話から化石を研究する意義まで問答が果てしなく続いた。建学当初からOBの京大や東大などの教授を訪ねて、教科書を超えてアカデミックな世界で学んできたから、その文化遺伝子が、今日はインド、明日はインドネシア、そのまた次はシリコンバレー、そしてまたイートンにハロー校にと研究のネットワークを拡大するエネルギーになっている。そして、今回は博物館をキャンパスにまで呼び込むとは!1カ月も楽しみことができるという。

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★そんなことを思いながらさらに廊下を歩いていると、別の教室では、サイバー英会話のトレーニングをしている生徒もいた。

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★さらに、隣の教室では、インドで世界の水問題というテーマで開催された高校生による高校生のための世界フォーラムに参加してきた生徒が報告会を行っていた。保護者や今後挑戦してみたいという生徒が集っていた。

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★来年4月からは、今年度世界を駆け巡ってきた学びをさらに深めるために、今度は静岡聖光学院で高校生による高校生のための国際サミットを開催するという。

★その準備は、まさにPBL(Project based Learning)そのものである。シリコンバレーに渡米する準備をしている生徒たちはデザイン思考のワークショップなどを体験しているが、シリコンバレーに集積しているチャータースクールHTH(ハイテックハイスクール)のその授業はオールPBLで世界から注目を浴びているぐらいだ。

★静岡聖光学院のふだんの授業で実施しているPBLは、ある意味、学びのパスポートというわけである。

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