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2019年2月 2日 (土)

麻布の中学入試問題② アクティブブレインな算数の問い 麻布に学ぼう

★今年も麻布の算数は、アクティブブレインを生み出す問いを出題。アクティブラーニングだとか主体的・対話的で深い学びとかPBLとか重要な学びが話題になり実践されているが、どんな問いで学びのマインドセットをするのかそこがまだまだ研究されていない。麻布はそこが違う。そこからはじまるのだ。

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★いつものことだが、たとえば2019年今年の麻布の算数の最終問題は、実にアクティブブレイン問題。学びのマインドセットには、トリガークエスチョン、トリッククエスチョン、アクティブブレインクエスチョンというタイプがある。トリガーQは、広がり深まるコンテンツ重視。トリッククエスチョンはクリティカルシンキングを鍛える問題、アクティブブレインQは、多角的かつ異質のモノを結び付けていくクリエイティブシンキングをトレーニングする問題である。

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★奇数と偶数を組み合わせた問題は、円運動を直線運動に置換たりして考えていくのだが、まずは(1)で、実際にやってみようという体験からスタートしている。

★アクティブラーニングは、脳内だが生まれている。そのあと(2)くらいまでは、なんとか理屈抜きで数えて解いていけるが、そこから先は、パターンを見つける作業に入る。

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★具体的な数の動きを抽象化していく。分析そして統合という数学的思考力を要するのだが、体験的に分析したり、図形の変換や図形とパターンの関係などを想起するにはアート思考が必要である。

★そして一般化されたパターンの法則を最後の問題に適用するのは、物語=アルゴリズム思考が必要である。

★つまり、今トレンドになっている適性検査型入試とか思考力入試などの新タイプ入試は、麻布のような形式の出題だと難しくて解けないという生徒が、チャレンジできるような仕掛けになっているわけである。

★まずはやってみうとうというところはレゴやプログミングでガチャガチャやってみると解けるようなシステムになっている。

★数学的思考力がいまのところ弱みであっても、アート思考や物語思考が得意であれば、数学的思考は他の道具で代用してもよいと。入学後、数学的思考も鍛えればよいし、これからはコラボレーションだから、すべての思考様式が得意でなくても、自分の強みを生かせばよいというのが未来社会だ。

★どこから思考しても創造的な世界に駒を進めることができるという信頼がマインドセットされる学びの環境は、生徒によって違う。環境は違っても、最終的にどれだけ創造的世界に踏み入れることができるかが重要なのである。

★麻布のように3つの思考様式がすべて優れていなければ入れない学校と、3つの思考様式のうち一つでも得意な才能があれば受け入れる聖学院や工学院のような学校と、それは一人一人の子供によって違っていいのである。

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