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2019年2月 7日 (木)

三田国際 学校選択が変わる時代を牽引

★三田国際学園の大橋清貫学園長によると、今年の同校受験生の質が、どうも今までとは違うのではないかということである。

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★まだ全貌はわからないが、おそらく併願校が相当今ままでと変わってきたのではないかと。今後模擬試験会社が、リサーチするだろうから、そのことがはっきりしてくるだろうが、もしもいわゆる超難関校との併願が増えているとしたら、学校選択に対する発想が根本から変容している可能性があるというのだ。

★たしかに、三田国際を偏差値だけで選んでいる受験生・保護者はほとんどいない。知り合いの塾でも、帰国生が数名合格していたが、三田国際の教育コンセプトやインターナショナルな環境、海外の学びの環境が生かせるという確信など自分たちにピッタリくるという理由からだ。

★しかし、合格戦略を立てる際に偏差値表を見てびっくりしたと。つまり偏差値はあとから知るのである。それで、国際生専門の塾である知り合いのところに飛び込んできたという感覚の受験生が多いと。

★その知り合いの塾は中学受験専門塾ではなく、小学校から高校までの帰国生の進路サポートをしている機関だ。したがって、帰国生がケンブリッジ大学や東大、一橋大学、早稲田、慶応、上智などに毎年進学しているし、彼らがスタッフとしてサポートして戻ってくる際に、麻布などの卒業生の友人も巻き込んでくる。

★そこで、彼らが言うには、三田国際に合格する生徒たちの頭の回転の速さとコミュニケーション能力となんといってもそのセンスが、自分たちが中学受験のころと比べると随分クオリティが高すぎであると。

★そしてチャレンジして、厳しかった受験生に対しても、こんなすてきな生徒でも難しいなんて、三田国際恐るべしであると。

★大橋清貫先生ご自身が、あまりに優秀で、定員の限りがなければといつも胸を痛めてしまうという。

★おそらくいわゆる最難関のシングルスクール、共学校に合格できたが、三田国際は難しかったという生徒もいるだろう。

★オックスブリッジではないが、Aレベルテストのスコアでは差がつかないから、クリエイティブな問いで口頭試問するわけであが、三田国際の入試は、知識・理解問題が30%で、他が論理的思考と創造的思考を問う問題という構成になっている。

★創造的思考を問う問題で、当然差がつくわけだ。超難関校もそのような問題を、麻布以外はほとんど出題しない。

★麻布といえども、30%も創造的思考問題を出題しない。知識や論理が万全で、かつ創造的思考もというのは、ある意味スーパー小学生が集まる学園というコトを示唆する。そもそも入試問題で、思考力と言えば、論理的思考力のことを意味し、創造的思考という発想がなかったのである。

★彼らの選ぶ学校は、もはや今までの選択方法では見つからない。知識と論理はあたり前というレベルで認知多様性を有しているスーパー小学生の集まる学校の誕生ということだろう。ついに、そんな時代がやってきたと、大橋清貫先生の声はいつになく感慨深げの響きだった。


★2月17日、「新中学入試セミナー」で、新しい受験生の誕生、新しい学校選びの潮流、それに伴う受験市場の新たな展望などについて、大橋清貫先生は語る。お見逃しなく。

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