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2019年2月 3日 (日)

八雲学園 5月から始まる本物教育の画竜点睛の完成

★昨日2日午後入試、八雲学園に立ち寄った。快晴の中、少し険しい表情の受験生もいた。2日目と言いながら、4回目の受験かもしれない。疲労がたまり不安が募っているのかもしれない。八雲学園のウェルカムの精神に触れて平静と自信を取り戻して欲しいと願いながら見守っていた。

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★しばらくして、八雲学園の理事長・校長近藤彰郎先生が、忙しい時間帯であるにもかかわらず、少し時間をつくってくださった。

★近藤先生の中学開設以来の想い――英語教育と芸術教育、人間教育などの教育の総合力の結集は、ほぼ完成したという話になった。もちろん、完成したところから再びその質を磨き上げていく画竜点睛を欠かないことは必要で、竜の眼の輝きを磨き続ける組織を創るという意味で完成ということのようだ。

★英語の八雲と言われて久しい。もちろん今も英語の八雲であるが、ずいぶんその意味が進化している。八雲生全員が英語に親しんで、英語で海外の方々とコミュニケーションがとれるようになるが第一段階だった。

★しかし、今はそれだけではなく、英語でエッセイを書き、プレゼンをして、日本の文化を海外の人々と共有するスキルも体得できるようになった。

★この第二段階で、大学進学実績も格段にあがるようになってきた。

★しかし、イエール大学の学生と毎年国際芸術交流を行って今年で7年目を迎えるが、この交流が転機となって、ミュージカルなど海外の文化そのものを学内に広げる活動が生徒の側から積極的に行われるようになった。事前事後を合わせると、9カ月にも及ぶ留学プログラムが誕生したのも、イエール大学の学生との出遭いの影響も大きかった。

★このプログラムによって、日常の海外の市民とのコミュニケーションのみならず、学術的なレベルでの学びが英語で行われるチームが生まれた。

★このことがさらなる転機となってラウンドスクエアの加盟校に認定されるにいたった。世界のエスタブリッシュな私立学校が集結する国際会議をはじめ、ラウンドスクエアに加盟する世界の私立学校から毎月のように留学生を迎えるようになった。


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(受験生をもてなす教師と在校生との絆は強い。)


★そして、迎え入れると、その学校に八雲生も交換留学生として海外で生活することができるようになった。その機会が急激に増えたことが大きな質的転換となった。

★国内大学だけではなく海外大学への意識も高まってきたのである。第3段階の完成である。

★近藤先生は、男女共学も果たし、これで、日本の子供たち男女問わず、未来への最高最大の宝物を持たせることができると手ごたえを感じている。

★どういうことかというと、ラウンドスクエアの加盟校は、各国でそして世界で活躍する層の子弟ばかりが集まっている。このような教育環境に追いつくことができたから仲間に入れたのだが、そのことの意味は、かなり大きい。

★かつて白洲次郎のように海外留学をして人脈という名の政治経済学問界のネットワークを財産としたケースを思い浮かべてみるとわかりやすい。その人脈は何ものにも代えがたい宝物であり、戦後日本社会復興に寄与した物心両面の資産でもあった。津田梅子や岡見京のケースもシカリである。

★八雲学園を選んだ受験生・保護者はこのことの重要性に気づいている。どれくらい重要か、価値あることなのか、ちょっと考えればわかることだが、教育というのは価値をお金に換算する習慣がないため、八雲学園の教育の価値の大きさに気づかない方々もまだまだ多いだろう。

★学歴ブランド校がなぜ人気があるのかというと、その学校から進学する大学を卒業すると30代後半から年収1000万を獲得することができる確率が高いからだ。仮に平均1年間の学費などが100万かかったとすると、10倍の価値がある。いや人生は6年間ではない。大学を卒業してから60年は働き続けるだろう。すると、学歴ブランド校の学費という投資は100倍になる。

★そう考えると、今の八雲学園への教育投資はすさまじいものになる。いかに学歴ブランド校といえども、卒業生全員が1000万以上の年収を稼げるかというとそうはいかない。ところが、八雲学園の海外のエスタブリッシュネットワークは、全員が1000万以上の年収を獲得する確率が高い。それどころか、2000万以上が当たり前の感覚となるだろう。

★つまり、八雲学園は、学歴ブランド校の投資効果の倍以上の費用対効果があるのである。

★それがイエール大学やUC系大学、ラウンドスクエアのグローバルエスタブリッシュネットワークの意味である。なんだかお金の話になると殺伐な雰囲気になるが、八雲生はそのお金の使い道がエゴで終わらないところがとても素敵なところなのである。

★お金は、本来交換交流というコミュニケーションを豊かにする機能を持っている。その機能があるからこそ世界を変える活動資金として回せるのである。

★世界を良質な社会に変える仕事をして、自分の家族の生計を守り、かつ社会に還元できる循環システムを自ら創ることができる。

★もちろん、2000万ではたいしたことはできないかもしれない。しかし、その年収を稼ぐ仕事をする人々は、ネットワークをさらに広めることができる。未来は、そういうネットワークそのものが資金調達の道を拓くことになる。そういうウネリがすでにきているから、八雲学園への投資はますます大きなエネルギーとなるはずだ。

★こんなお金に換算するような話をすると、近藤先生からお叱りをうけることは覚悟のうえである。しかし、どこの学校でもイエール大学の学生が毎年やってくる環境にあるだろうか?どこの学校でもラウンドスクエアの加盟校になれるだろうか?開成ならできるのだろうか?慶応ならできるのだろうか?いやそうではない。それができる八雲学園の教育の質の高さを理解していただきたいから、その質の価値を、ざっくりではあるが、年収換算してみたのである。


★さて、近藤先生のお話は、もちろん、そんなお金の話ではなかった。もっと先を行っていた。それは、この高い質を持続可能にし、さらに発展させるには、生徒の教育環境の質だけでは足りない。やはり教師の力をアップデートすることが肝要なのだと。

★八雲学園の教員組織は、近藤先生が自ら誇りとしているほど、一丸となっていて、そのチームワークが優れている。だから、いよいよここに新しい教育の力を注ぐことは、一気呵成に八雲学園のソフトパワーを進化させることができると考えている。

★そのためには、教師の教師を米国の専門家に依頼するというのだ。これも米国との長年の教育交流の積み上げが形成してきたネットワークという財産のおかげでもあるという。

★英語を英語で教える専門の教師が、英語科のみならず八雲学園全教員の指導を開始する。今年の5月からそれが始まる。その教師はたまに来るのではなく、日本に長期間滞在して本格的に指導するのである。全教員がバイリンガルになるという土台の上に八雲学園の教育が行われるのである。バイリンガルといっても駅前留学レベルではないのは言うまでもない。

★日本の教師はいろいろな機会で熱心に勉強している。しかし、時間もないから学ぶべき人を選ぶことも肝要なのだと。それには、本物との出遭いが重要なのだと。

★生徒ばかりか、教師も他校ではできない上質の教育力アップデートプログラムを稼働させるのである。

★世界のエスタブリッシュ校と交流し、その教育をモデルとしてビジョンを描くことができる八雲学園だからこその発想である。


★もっとはやく知りたかったという方も、2月5日の未来発見入試というチャンスがまだあることを八雲学園のサイトで確認されたし。

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