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2019年2月20日 (水)

【2020年度首都圏中学入試動向の切り口_06】 中学入試市場のプラットフォーム多様化へ②

★今回は、いつもと違って、すべてのセッションをトークセッションでというチャンレンジをした。司会やナビゲーター、モデレーターも複数で行った。21世紀型教育が一方通行型のアウトプットではなく、対話型であるとしているから当然と言われればその通りであるが、当たり前と感じられるほど、先生方は自然体で行っていた。ちょっと思い巡らすと、意外とトークセッションは難しい。生活世界における経験値がモノを言うのである。

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★さて、今までは、上記の図にある21世紀型教育機構の共通システムのそれぞれの要素を説明することに終始していた。もちろん、時代の変化や時代の要請を読み解きながら、その必然性も説明してきた。

★しかし、同機構の各会員校は、共通システムをかなりの出来栄えで搭載し、実践段階に入っている。また時代の変化や時代の要請に関して、同じような言説が巷に流布している。

★したがって、いよいよ次のフェーズに進んだと解し、時代の変化の本当の意味を問うてみた。それは近代のリスクとポスト近代のリスクの違いが日常生活の中に明快になってきているのに、教育現場では、意外とまだ気づかれていないことである。しかし、中学受験は、市場であるから、ポスト近代のリスクが現れ始めている。

★これに気づくことによって、リスクを回避し、次のイノベーションに進める。つまり、グローバル教育3.0であり、中学受験市場3.0である。

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★そして、同機構の加盟校の教育実践は、そのイノベーションを生み出しているという一連のストーリーを登壇者みんなで語った。

★しかし、もちろん、登壇者はこのようなメタ認識をしているかどうかは、話し合っていない。

★そのような打ち合わせは実はむしろいらなかったのである。というのも時代認識の最適化が同機構の現場でおきている教育実践だから、むしろその教育実践が写しだす。ポストモダンのリスク乗り越えの方法に学ぶことが肝要なのである。

★確信は見事に的中し、多くの参加者が自らのハートにその教育実践の新しい意味とその実践が成り立つ足場である中学入試市場が、その新しい意味に適合するかのように変化していることに気づいた。

★参加者の方々の様々なフィードバックやコメントは、この意味やそれに伴う市場の変化を言い当てているものが多かったのである。しかし、一方で自分の新しい教育実践と比較してまだまだだと優勝劣敗という20世紀型教育の残滓をぬぐうことができないままの方もいた。


★しかし、これは、20世紀型教育から21世紀型教育へシフトする過渡期であることを示唆するものである。同時に、両側面のコメントがしっかりと現れたのは、このシフトが加速度的に動いていることも物語っている。

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