2020年度首都圏中学入試動向の切り口_02】超難関校 学びの局面は、実際には地頭から創造的思考へ
★たとえば、開成の算数は、知識・理解思考であるA軸思考は出題されず、論理的思考であるB軸思考に集中した。
★しかも、B1B2が減った分、B3思考が増えた。今年は昨年より難しかったはずだ。というのも、開成の場合、小問でいきなりB3思考問題を出題するような形式はないから、B1とかB2思考の問いをまず解いてから、B3を解くようになっている。
★いわゆる地頭の強い生徒でないかぎり、算数の場合、B3までいきなり見通せる生徒は少ない。それゆえ、B2あたりで戸惑ってしまうとB3まで行きつかなきから、B1思考の問いが多かった昨年の算数に比べれば、平均点は相対的に低かっただろう。
★実際昨年の開成合格者の平均は73.9で今年は64.6である。開成の場合、B1思考B2思考までは完璧でないとなかなか難しいということがわかる。
★つまり、昨年は85点満点のうち合格者は87%だから、8%のB3問題が出来ていなくても合格した。
★今年は、合格者は76%で、昨年に比べ下がったが、B3の問題が増えただけで、そのB3は解けなくても合格していたということになる。極端な話、B3思考はできていなくても合格する。
★すなわち、B3の問題の多寡で、平均点は10点幅で動くが、B1B2思考が完璧だと合格するわけだ。平均点の上下だけみて、焦る必要はない。
★麻布の今年の国語の問題は、B3が減った分A2A3B2が増えたから、平均点は変わらなかったかもしれない。しかし、骨太の論理的思考ができる生徒にターゲットをお当てた可能性がある。
★というのも、国語のB3問題は、算数と違って、家庭の文化資本によって蓄積された暗黙の言語文脈の影響を受けるからだ。その文脈ネットワークを持ち出して出来てしまう問題も実際多いため、国語のB3思考は、国語のB2思考より正答率が高いことがる。
★実際昨年の開成合格者の平均は73.9で今年は64.6である。開成の場合、B1思考B2思考までは完璧でないとなかなか難しいということがわかる。
★つまり、昨年は85点満点のうち合格者は87%だから、8%のB3問題が出来ていなくても合格した。
★今年は、合格者は76%で、昨年に比べ下がったが、B3の問題が増えただけで、そのB3は解けなくても合格していたということになる。極端な話、B3思考はできていなくても合格する。
★すなわち、B3の問題の多寡で、平均点は10点幅で動くが、B1B2思考が完璧だと合格するわけだ。平均点の上下だけみて、焦る必要はない。
★麻布の今年の国語の問題は、B3が減った分A2A3B2が増えたから、平均点は変わらなかったかもしれない。しかし、骨太の論理的思考ができる生徒にターゲットをお当てた可能性がある。
★というのも、国語のB3問題は、算数と違って、家庭の文化資本によって蓄積された暗黙の言語文脈の影響を受けるからだ。その文脈ネットワークを持ち出して出来てしまう問題も実際多いため、国語のB3思考は、国語のB2思考より正答率が高いことがる。
★今年は、麻布は内的成長を考慮して、多少軌道修正をしたのかもしれない。
★ところで、お気づきのことと思うが、実は「地頭」は、その生徒が持っている家庭や学校の文化資本による暗黙の文脈情報なのである。
★これをたくさん持っている生徒は地頭がよいとか強いとか呼ばれるわけだが、この文化資本は、自在に使える生徒と使えない生徒がいる。
★潜在的に持っているにもかかわらず、なんらかのトレーニングがなされていないために、眠ったままになっている生徒がいる。
★だから、地頭を目覚めさすトレーニングをするとよいわけである。その地頭をたまたま持っているとするのではなく、創造的思考として多くの生徒に開発共有をしようというのが、新タイプ入試の役割なのである。
★模擬試験会社は、超難関校の問題と言えども、論理で解いていけることを基調にするから、このような分析になるが、麻布や開成に特化して指導するとき、実際には、高偏差値の受験生どうしにあるその地頭のギャップを創造的思考をトレーニングすることによって埋めていく。
★分析と統合という論理以前の多角的な発想を即稼働させるトレーニングを。実際、試験時間を考えると、論理的に思考しているだけでは、時間が足りなくなる。
★論理のショートカットとか、物質の変化のタイプでいえば、昇華するような創造的思考を実際にはトレーニングしている。
★そのプログラムを見える化してデザインしているのが聖学院や工学院で実施している思考力入試のような新タイプ入試である。
★ところで、お気づきのことと思うが、実は「地頭」は、その生徒が持っている家庭や学校の文化資本による暗黙の文脈情報なのである。
★これをたくさん持っている生徒は地頭がよいとか強いとか呼ばれるわけだが、この文化資本は、自在に使える生徒と使えない生徒がいる。
★潜在的に持っているにもかかわらず、なんらかのトレーニングがなされていないために、眠ったままになっている生徒がいる。
★だから、地頭を目覚めさすトレーニングをするとよいわけである。その地頭をたまたま持っているとするのではなく、創造的思考として多くの生徒に開発共有をしようというのが、新タイプ入試の役割なのである。
★模擬試験会社は、超難関校の問題と言えども、論理で解いていけることを基調にするから、このような分析になるが、麻布や開成に特化して指導するとき、実際には、高偏差値の受験生どうしにあるその地頭のギャップを創造的思考をトレーニングすることによって埋めていく。
★分析と統合という論理以前の多角的な発想を即稼働させるトレーニングを。実際、試験時間を考えると、論理的に思考しているだけでは、時間が足りなくなる。
★論理のショートカットとか、物質の変化のタイプでいえば、昇華するような創造的思考を実際にはトレーニングしている。
★そのプログラムを見える化してデザインしているのが聖学院や工学院で実施している思考力入試のような新タイプ入試である。
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