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2019年2月 4日 (月)

新タイプ入試―学びの原点。それは世界を変える問い。(02)文杉の躍進の意味

★今年の文化学園大学杉並(以降「文杉」)の中学入試応募者総数前年対比は112%(2019年2月2日現在:首都圏模試センター調べ)になった。最終的にはさらに伸びるだろう。文杉の人気は、大注目を浴びた高校のDD(ダブルディプロマ)コースの準備教育を本格的に中学でも実施する準備が整ったからである。

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(文杉高1DDコース。理科の授業シーン。)

★そのカリキュラムポリシーがはっきりしたので、新タイプ入試にもそれが反映した。英語入試があるのは、むしろ文杉では当たり前になるし、論理的思考力を問う適性検査も当然。

★しかし、算数入試が実にユニーク。というのもDDコースでは、問いが多様で、その中でも数学はトリッククエスチョンが定番。マイクロソフトの入社試験問題でも有名だが、算数や数学の問題として不成立の問題をあえて提示する。

★なぜ不成立なのかクリティカルシンキングをトレーニングさせながら、数学的思考――分析と統合と多角的発想――を養うトリッククエスチョンを組み立てるのは、学びのプログラムとして存在している。

★文杉の今回の算数不成立問題を提示するという予告は、中学でDDコース準備教育をいよいよ本格化することの宣言だったのである。

★DDコースは、カナダのBC(ブリティッシュコロンビア)州のハイレベル教育。IB(国際バカロレア)と同じレベルでありながら、公立学校の教育。カナダのグローバル市民教育は、イギリスや米国のようにハイレベル教育の機会は与えるがその機会を獲得できるかどうかは、自己責任という発想ではない。

★すべての市民がハイレベルでハイクオリティの教育を受ける権利がありそれを享受できるように政策を立案実行していく。

★だから、UBC(ブリティッシュコロンビア大学)という世界大学ランキング100位以内の大学と市民が連携してハイレベル・ハイクオリティの教育を実施している。

★一握りの子供ではなく、市民全員とそのような機会を創っていくわけだ。文杉はIBではなく、このBC州の教育との連携を選んだのである。

★未来を創る教育の中で、カナダのBC州というグローバル市民のための教育を選んだ。この教育の未来を拓く期待値は世界的にも高い。文杉のこの意志決定は日本を変える一つの大きなエネルギーになるだろう。

★そこを感じ取った本当の意味で意識が高い受験生・保護者が、文杉に集結し始めているのである。

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