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2019年1月29日 (火)

【2019年度首都圏中学入試(42)】 恵泉の応募者数が語るコト

★今年の恵泉の応募者総数の前年対比は、89%(1月28日現在:首都圏模試センター調べ)。微減ではあるが、1261名の応募者総数だから、定員確保に問題はないし、締め切りまでまだまだ増えるだろう。

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★それに2年前、恵泉は注目を浴びていたから、それに比べれば、今年は平常にもどったとみなすこともできる。

★注目を浴びたというのは、その当時、英語とアクティブラーニングが注目を浴びていたのは記憶に新しいと思うが、その2年前は、今のように学校で取り組んでいるところは意外と少なかった。ところが、恵泉はもともと多様性と対話思考の土台の上に教育が形成されているから、それが先進的だったということに世の中が気づき、注目を浴びたのだろう。

★しかし、最近ではどこもかしこも英語と思考力である。多様性と対話思考という深い意味よりも、英語のレベルや論理的思考のスキルというところで理解がとまり、そこから先の人間の精神性の大切さについて求めることはしない。世の常ではあるが。

★それゆえ、恵泉のその深い大切な精神性を看過してしまう人々もいる。

★しかしながら、同じ英語と論理的思考力を実践している学校だとしても、恵泉のように、毎朝礼拝で生徒が語る「感話」、つまり、言葉は精神であり、精神は言葉であるという対話思考ができているわけではない。

★そう考えれば、繊細でかつ世界の痛みを引き受ける勇気ある受験生が、延べではあるが1000人以上いるというのは、奇跡である。深い精神性の重要性に気づいている人々がこんなにいるという事実は、希望でもある。

★不安と自己肯定感の低さで満ちている世の中に、光の道標を生成し続ける恵泉の先生方と生徒のみなさんに心から敬意を表する。

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