« 【2019年度首都圏中学入試(28)】 変わる学校選択の質 | トップページ | 【2019年度首都圏中学入試(30)】 八雲学園 歴史の転換点に立ち臨む 近代の未完のプロジェクトを推進 »

2019年1月23日 (水)

【2019年度首都圏中学入試(29)】 文化学園大学杉並 新しい学校選択の眼鏡だから発見できた あるいは脳機能の働かせ方が変わってきたから発見できた

★1月22日現在、文化学園大学杉並の応募者総数は、前年対比100.4%となった。首都圏模試センターのデータによると、2017年の応募者総数が118名、2018年が515名。そして今517名で、これからまだまだ増える。

Dsc05234
(ダブルディプロマコースの文学の授業の様子)

★8年前に21世紀型教育機構(当時は21世紀型教育を創る会)に加盟したと同時に、BC(ブリティッシュコロンビア)州の教育委員会との連携を模索して、4年前に実行段階に入った。

★文化学園大学杉並とBC州のインターナショナルスクールが併存していて、BC州のカリキュラムも日本の学習指導要領も学ぶDD(ダブルディプロマ)コースを卒業すると、両方の学校の卒業資格が取得できる。

★これは高校に入ってからのことだから、当初から高校入試はじわじわ人気がでていて、DDコース1期生が出た今春、その13名の大学合格実績が日本では考えられない新しい世界を開いたために、今年は一気に人気がでた。

★もちろん、結果だけ見て評価するセントラル・エグゼグティブ・ネットワークの脳機能を働かせるだけではなく、学びの過程が潜在的な層に蓄積されるデフォルトモードネットワークの脳機能にも目配りできる学校選択者が登場してきたというのが重要なのである。

★そして、中学入試の方も、学校選択者の中にこのような進歩主義的教育を見ることができる眼鏡をかけている割合が増えてきたために、ここを注目する人も増えてきたが、冪数を描くほどの人気はこれからだ。新しい学校選択者は、脳の働かせ方が違ってきたのだが、DDコースが目の前にあるわけではないので、十分にデフォルトモードネットワーク機能をまだ働かせていないだけであるが。

★しかし、確実に注目されるようになっている。というのも、DD準備コースともいうべき教育を中学では、かなり広く行うようになってきた。中学でも破格の英語教育、PBL型授業、ICTの活用は当たり前になり、STEAM教育×哲学というリベラルアーツの現代化も着々広がっている。

★ただし、このような教育の内容、つまりソフトパワーの部分は、今までの中学受験市場ではきちんと理解できる眼鏡がなかった。デフォルトモードネットワークを働かせてこなかった。ところが、受験生の親がSNSで情報を広くk深く得るようになったし、グローバルな仕事をするようになっているから、世界的視野及びAI社会への未来的視野の両方で学校選択をするようになった。

★学校選択の質が変わった。あるいは脳機能の働かせ方が変わった。ある意味学校選択の成熟化が起こり、ソフトパワーが充実している学校をピンポイントで探すようになったのである。

★もちろん、まだまだ学歴ブレンド校市場8000人の囲い込みが堅固であるから、学校選択の質ががらりと変わっているわけではない。

★しかし、その一方で、多角的な視点で、その8000人以外のプラットフォームを見つける学校選択者が増えたのである。

Photo_3
★上記の図のように大きなくくりの教育プラットフォームは5つだが、それぞれのプラットフォームの中にさらに細分化された教育プラットフォームができている。

★文化学園大学杉並のように、21世紀型教育機構系の教育プラットフォームとBC州系の教育プラットフォームの両方を横断している学校もある。

★三田国際は21世紀型教育機構系とシリコンバレー系の教育プラとフォームを横断し、三田国際ブランドを確立した。

★このイノベーションブランド校として、三田国際ブランドとは別に文杉ブランドを確固たるものとする日は近い。

★今や三田国際は高嶺の花である。同校の価値を立ち上がり当初から見抜いていた慧眼の学校選択者がいたわけである。文杉もその学校選択者の後継者が見出し始めていると推察する。

|

« 【2019年度首都圏中学入試(28)】 変わる学校選択の質 | トップページ | 【2019年度首都圏中学入試(30)】 八雲学園 歴史の転換点に立ち臨む 近代の未完のプロジェクトを推進 »

中学入試」カテゴリの記事