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2019年1月21日 (月)

【2019年度首都圏中学入試(22)】 茨城エリア中学入試 進歩主義的傾向か?

★茨城エリアの中学入試は継続中であるが、概ね傾向は見えてきた。1月19日現在の応募者総数をみてみよう。

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★こうしてみると、江戸川取手のように、医歯薬系や東大に強い伝統主義的学校は、まだまだ強いが、前年対比でみると、必ずしもかつての勢いを堅持するのは難しい時代であることは了解できる。

★茗渓学園のように、IB教育系という完璧な進歩主義的学校も強いが、前年対比をみると、進歩主義的であれば生徒が集まるかというとそう簡単な時代でもない。まだまだ過渡期ということかもしれない。

★清真のように小規模と言えどお、SSH認定校であり、理系においては進歩主義的であるが、やはりしっかり大学合格実績もだすという伝統主義と進歩主義のバランスをとっているところは、総数も前年対比も好調だ。

★常総学院も、同様であるグローバル教育と探究教育を掛け合わす進歩主義的学びに挑戦しながら伝統主義的教育も行うというバランスをとっている。

★東洋大牛久も、SGH認定校であり、グローバル教育を破格に行っているし、東洋大学の推薦も強力である。しかし、受験市場では、見方によって、伝統主義に偏っているとみえたり、進歩主義に偏ってみえたり二分されてしまうタイプなのだろう。それは破格のグローバル教育を積み重ねてきた土浦日大にも同じことがいえるのかもしれない。

★すると、伝統主義と進歩主義のバランスがうまくいっていると見えるのは、「グローバル教育と探究の掛け合わせ」と「大学合格実績」の配分具合というコトになるのかもしれない。

★しかも、この探究が、本来は思考のプロセスの充実なのだが、その手前のSTEAMというどこか理数系を匂わす系統の探究が必要になるのかもしれない。

★英語教育というより、グローバル教育のほうが、より進歩主義的感覚が伝わるが、まだ理数系という言葉は有効で、ようやく探究がおいつてきた感じだ。

★STEAMは、まだピンとこないかもしれない。しかし、それは時間の問題である。文系と理系という分け方がそろそろなくなるなるという意識が薄いのは、受験市場だけになってきたからである。

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