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2019年1月16日 (水)

【2019年度首都圏中学入試(18)】 三田国際 2040年にワープした先鋭的な学校作り

今年1月7日、三田国際ではすでに有名になった教員研修が実施されたようだ。新春研修は、ビジョン共有と創造知の研修常設テーマと特別テーマで構成されている。新春の特別テーマは、三田国際学園のその年のヴァージョンアップ宣言でもある。

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★すでに、三田国際は先鋭的21世紀型教育を果たしている。学園長大橋清貫先生はビジョンをメタルーブリック(思考コード)というシステム思考のエンジンに変換して、在学生保護者会で共有するようになった。

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★なぜならメタルーブリックは、すでにすべてのPBL授業で生徒と共有されているからである。大橋学園長が語るビジョンは、同時に実現されているという大前提があるのだと教頭田中潤先生は語る。理想と現実を統合するから先鋭的なのである。

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★トリガークエスチョンもC3思考を広げる深イイ問題で、あらゆる授業で展開されている。だからPBL型授業なのだ。もし知識定着だったら、アプリで十分というのが、田中先生の指向性である。

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★インタークラスの英語でC3思考を展開するPBL授業も完成した。

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★もはや、やるべき新たなことはあるのだろうか?と思えるほど充実した進歩主義的教育なのである。生徒募集も、大量受験者を獲得することが目的ではなくなった。高い志をもって中高段階で学問の森にワクワクしながら探検・冒険しにいく受験生が集まるようになった。

★日本には中途半端なAPコースの試みしかないので、APを表明してはいないが、米国のAPレベルの教育を、三田国際は実施しているというのが、大橋学園長の確信である。

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★ますます、どんな新しい挑戦をしようというのか?大橋学園長は、2020年から5GがAIを一気呵成に促進する2040年社会における学校の役割を実は考えている。

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★それゆえ、MSTクラスやコースをつくり、最先端のサイエンスの学びの場を創り上げた。しかし、それでは、まだ2040年にリーダーシップをとっている学校としては足りない部分がある。そのときには、筑駒も遠く及ばない真のエスタブリッシュスクールになっている予定なのだと、在校生の保護会でほのめかしたぐらいなのだ。

★いったいそんなすごい学校とはどういう学校なのだろう。洗足学園が、30年かけてフェリスや慶応湘南藤沢をブチぬいた。ならば、三田国際もそのぐらい時間があれば、2040年には、中学入試界で偏差値でも本物教育という意味でも、トップ校になれるだろうというのだろう。

★もちろん、能ある鷹は爪を隠すから、外部に向かっては謙虚に、憧れますけど、そう簡単ではないですよと。

★しかし、田中先生は、とにかく、すべての教科でPBL授業を行っていて、ICTを使っているのだから、いよいよすべての教科でプログラミングを活用した授業ができるはずだと語る。そうでなければ、AIをマネジメントして、AIと共生しながら人間に残されたC3思考を発揮することはできないだろうと。

★結果的に、2040年には、三田国際はトップ校というか、世界のエスタブリッシュ校と認知多様性をもって議論ができ、世界問題を解決するコラボコミュニティを形成するリーダーがたくさん輩出される真のエリート校になっているだろう。

★新春教員研修のヴァージョンアップテーマは、すべての授業でプログラミングをということだったと推察する。

★三田国際にとって、もはや基礎学力はあたり前だ。もはやコンピテンシーは当たり前だ。AIを凌駕する創造的な学問探究に眼を輝かせ、世界の痛みを引き受けるグローバルリーダーが生まれる学校への変容こそが肝なのだ。それが、2040年に通用する21世紀型教育を創ることなのだというのではあるまいか。

★2月17日(日)、この見通しを、大橋清貫学園長と田中潤教頭は、21世紀型教育機構メンバーと大いに語る。

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★2020年度中学入試は、大学入試改革から2040年社会への眼差しへと大きくシフトする。

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