【2019年度首都圏中学入試(14)】 工学院 最終説明会 創造的才能を開くPBL
★工学院大学附属中高は、道路を挟んで大学がすぐ隣接している。日ごろから、中高生も大学の施設を利用している。今回も多くの受験生・保護者が参加することになったので、大学の講堂を活用した。
★平方校長は、21世紀は、AI社会を見据えて学び方も新しくなるわけだから、それに対応する学びとしてPBL(Project based Learning)をコアにした探究を深めていける、ある意味基礎研究の視点を生徒自身が内在化させていく学び方を行っていく必要性を説いた。
★そして、工学院が先生方が一丸となって取り組んでいる成果について語った。特にグローバル教育とSTEAM教育が、英語とサイエンスという教科分断ではなく、どの教科の授業にもそのエッセンスが横断的に学べるようになっていることを強調。そのためにPBL型授業が必要であると。
★知識詰め込み型授業ではなく、知識のネットワークや新しい知識に気づく創造的才能が自生的に開花する学びが展開しているのだと。
★論より証拠、それは説明会と同時開催された思考力セミナーによって表現されていた。
★工学院の思考力入試は、デザイン思考タイプ、ICT活用タイプ、潜在的才能アピール型入試など様々なプログラムで構成されているが、今回はデザイン思考タイプのセミナーが行われた。
★デザイン思考タイプは、問題それ自体生徒が自ら発見する過程から始まる。今回は、SDGsのグローバルゴールズを達成するには、コンビニにおいていかにして可能か、問題を指摘するだけではなく、その創造的問題解決を行うものであった。
★その問題解決は、複雑な社会にあっては、1人の力ではできないから認知的多様性と心理的安心安全な状態を生成するために、チームビルディングからはじまる。
★コンビニという場を活用するのは、今やコンビニには都市生活のあらゆるニーズがコンパクトに詰まっていて、問題を発見するのに適した身近な場でもあるからだろう。コンビニは社会制度、金融も含めた多面的な市場、情報インフラ、災害時の避難場所など、人々の生活の多角的なニーズが合理的に埋め込まれている。
★しかしながら、そのニーズにこたえることが必ずしもSGDsのグローバルゴールズを達成することにはつながらない矛盾もはらんでいる。
★その問題を発掘するために、情報を「みつける→あつめる」というチームプレイを行っていく。そして「分析」をする。すると、思いもよらない問題を発見することになる。
★いわゆる講義型の授業では、この過程を経ることなく、問題を教師が先に与える。どんなに深イイ問いも、生徒自身がジブンゴトとして問いを生み出さなければ、興味と関心を持つところから出発できない。
★思考デザインのプログラムのリーダーである有山先生は、問いから始めるのではなく、その興味と関心を生み出すマインドセットから始めるのである。
★そして、「分析→まとめる→つたえる」というデザイン思考のプロセスを進めていくのである。
★このデザイン思考は、PBL型の学びと重なる部分があり、教科を超えて、創造的思考を養う環境が工学院にはある。
★教科横断とはよくいわれるが、それは思考の方法や思考のレベルをどの教科でも共有しなければできないのである。工学院は、平方校長の話の中で、「思考コード」を大切にしているということだが、この思考コードの共有が、すなわち思考方法や思考の次元を共有することを示唆している。
★有山先生が展開しているデザイン思考は、そのプロトタイプでもある。このようなPBL型授業は、AO入試対策においても功を奏している。2019年度の大学入試において、AO入試で挑戦した生徒は、すでに大きな成果を収めている。
★自ら人生の問いを見出し、それを探究する学びのポートフォリオが、大学での研究でも行われていくというクリエイティブ・トランジションが生まれる仕組みができているのである。
★生徒の成長とは、もちろん心理的及び身体的な発達も重要であるが、それだけでは、道徳的な規律正しい教育で終わってしまう。
★それでは、AI社会に対応できる認知的多様性の成長を生成できない。創造性が発揮できない。ところが、工学院は、グローバル教育とSTEAM教育をPBL型授業で結合させているからそれが可能なのである。今まで、その本質的教育について、中学受験市場では、なかなか理解されることはなかったが、ここにきて、ようやくNewsPicksという最先端の情報誌でも取り上げらるようになった。
★受験生・保護者の中に、2040年、自分の子供が34歳になったとき、どんな活躍ができるのか、思い描く新しい価値観やビジョンをもったグループがでてきたことも工学院の勢いを後押ししている。受験生・保護者の未来へのニーズをみつけ、あつめ、何が本当に必要か分析し、カリキュラムで問題解決するデザイン思考を、工学院自身が展開してきた。気づけば、工学院が新しい教育の最先端のポジショニングをとっていたということになる日も近い。
★論より証拠、それは説明会と同時開催された思考力セミナーによって表現されていた。
★工学院の思考力入試は、デザイン思考タイプ、ICT活用タイプ、潜在的才能アピール型入試など様々なプログラムで構成されているが、今回はデザイン思考タイプのセミナーが行われた。
★デザイン思考タイプは、問題それ自体生徒が自ら発見する過程から始まる。今回は、SDGsのグローバルゴールズを達成するには、コンビニにおいていかにして可能か、問題を指摘するだけではなく、その創造的問題解決を行うものであった。
★その問題解決は、複雑な社会にあっては、1人の力ではできないから認知的多様性と心理的安心安全な状態を生成するために、チームビルディングからはじまる。
★コンビニという場を活用するのは、今やコンビニには都市生活のあらゆるニーズがコンパクトに詰まっていて、問題を発見するのに適した身近な場でもあるからだろう。コンビニは社会制度、金融も含めた多面的な市場、情報インフラ、災害時の避難場所など、人々の生活の多角的なニーズが合理的に埋め込まれている。
★しかしながら、そのニーズにこたえることが必ずしもSGDsのグローバルゴールズを達成することにはつながらない矛盾もはらんでいる。
★その問題を発掘するために、情報を「みつける→あつめる」というチームプレイを行っていく。そして「分析」をする。すると、思いもよらない問題を発見することになる。
★いわゆる講義型の授業では、この過程を経ることなく、問題を教師が先に与える。どんなに深イイ問いも、生徒自身がジブンゴトとして問いを生み出さなければ、興味と関心を持つところから出発できない。
★思考デザインのプログラムのリーダーである有山先生は、問いから始めるのではなく、その興味と関心を生み出すマインドセットから始めるのである。
★そして、「分析→まとめる→つたえる」というデザイン思考のプロセスを進めていくのである。
★このデザイン思考は、PBL型の学びと重なる部分があり、教科を超えて、創造的思考を養う環境が工学院にはある。
★教科横断とはよくいわれるが、それは思考の方法や思考のレベルをどの教科でも共有しなければできないのである。工学院は、平方校長の話の中で、「思考コード」を大切にしているということだが、この思考コードの共有が、すなわち思考方法や思考の次元を共有することを示唆している。
★有山先生が展開しているデザイン思考は、そのプロトタイプでもある。このようなPBL型授業は、AO入試対策においても功を奏している。2019年度の大学入試において、AO入試で挑戦した生徒は、すでに大きな成果を収めている。
★自ら人生の問いを見出し、それを探究する学びのポートフォリオが、大学での研究でも行われていくというクリエイティブ・トランジションが生まれる仕組みができているのである。
★生徒の成長とは、もちろん心理的及び身体的な発達も重要であるが、それだけでは、道徳的な規律正しい教育で終わってしまう。
★それでは、AI社会に対応できる認知的多様性の成長を生成できない。創造性が発揮できない。ところが、工学院は、グローバル教育とSTEAM教育をPBL型授業で結合させているからそれが可能なのである。今まで、その本質的教育について、中学受験市場では、なかなか理解されることはなかったが、ここにきて、ようやくNewsPicksという最先端の情報誌でも取り上げらるようになった。
★受験生・保護者の中に、2040年、自分の子供が34歳になったとき、どんな活躍ができるのか、思い描く新しい価値観やビジョンをもったグループがでてきたことも工学院の勢いを後押ししている。受験生・保護者の未来へのニーズをみつけ、あつめ、何が本当に必要か分析し、カリキュラムで問題解決するデザイン思考を、工学院自身が展開してきた。気づけば、工学院が新しい教育の最先端のポジショニングをとっていたということになる日も近い。
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