【2019年度首都圏中学入試(04)】 首都圏中学入試 一般入試始まる
★推薦入試で、目を引くのが、八千代松陰の「自己推薦入試」。今回391名の応募。昨年は232名だから、前年対比は169%となる。
(八千代松陰は、アクティブラーニングやICT教育も定着してきている)
★同校は学科推薦もあるが、今年は自己推薦入試が人気。一般入試だけではなく推薦入試、特に「自己推薦」型が人気というのは、認知的能力だけではなく非認知的能力も評価の必要性を感じている昨今の教育のトレンドを象徴しているのかもしれない。
(八千代松陰のキャンパス空間のデザインも創意工夫されている)
★帰国生入試で注目したいのは、かえつ有明である。今年総数563名が応募、前年対比126%、2017年に比較すれば、152%となる。グローバル教育のウネリの中で、かえつ有明は、帰国生がのびのびと学園生活ができ、それでいてhard funなハイレベルの英語で哲学する授業もあるところが支持されている。
★一般入試に目を向けると、やはりなんといっても栄東。1月10日のA日程は、すでに5990名の応募がある。まだ締め切っていないのに、昨年の6446名の93%まで応募がある。アクティブラーニングを前面に出し、新しい教育で東大を目指す学校として評価されている。
★栄東と同じように先進教育を行っている開智も第一回入試において、現段階で1513名集めていて、前年対比は118%である。開智グループ全体で、IB(国際バカロレア)のプログラムのエッセンスをベースに「探究」のアップデートを行っている。中学入試市場にIB型教育系のカテゴリーを生み出し、東京、埼玉、茨城にその教育を拡大した進歩主義的学校として支持されている。
★西武学園文理も、新タイプ入試やワークショップ型対策講座も実施して、新しい学びも展開していることをアピールしてきた戦略が支持されているようだ。第1回一貫クラス入試は、今のところ、411名の応募がある。昨年比99.5%で、昨年を超えるのは時間の問題。
★先進的あるいは進歩主義的学校の中で、その実践が伴っていることが、きちんと伝わっている学校は注目され、支持されているという流れが、2019年度中学入試の特色かもしれない。
※倍率のデータは、「日能研倍率速報」による。
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