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2018年12月14日 (金)

STEMとSTEAMの違い?

★第4次産業革命だとかインダストリー4.0だとか呼ばれている社会は、AIを活用できる高度人材を必要としている。経産省は、2030年までに3つのシナリオを考えているが、真ん中のシナリオでも、約57万人、この人材が不足するという。

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★そのことに、はやくもオバマ政権は気づいていて、メイカーズスペイスを各学校につくった。とはいっても5000校くらいといわれているが。それでもこれはすごい。3Dプリンターとコンピュータを完備と言われている。

★しかし、その当時は、そこでの学びはSTEMといわれていた。サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、マスマティクスの横断的な学び。最終的にはクラフトとしてプロダクトが必要なわけで、かなり高度人材の実践的育成の場のようにみえた。

★ところが、最近ではアートが加わり、STEAMと言われるようになっている。私や私の仲間は、STEAMを推奨しているが、本当はSとMがあるから、STEMもSTEAMも差異はない。あるとしたら定義問題だし、トレンドというかなんというか。

★しかし、一方で、STEMは論理的思考に特化するという定義が一般的になるとしたら、やはり創造的思考を盛り込むSTEAMでなければということになる。STEMをそのように定義づける限り、STEAMとは差異がある。

★いずれにしても、STEAMは、哲学と掛け合わせて、リベラルアーツの現代的表現と理解したほうが、高度人材育成と言ったとき、ピッタリくると個人的には思うのである。

★落合陽一氏も、上記写真の本の中で、STEAMやリベラルアーツの必要性を説いている。とくに日本の現状のSTEAMでは、ものづくりが中心になってしまって、数学的アプローチ、言語的アプローチ、物理的アプローチ、アート的アプローチが横断的にSTEAMにかかわっていないことの欠陥を指摘している。

★レゴや論文、口頭試問、アート表現、数学的思考、プレゼンなど複合的あるいは多角的な新タイプの入試の開発は、すでにSTEAM教育のプロトタイプになっているということだろう。

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