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2018年12月12日 (水)

【三田国際学園】 大橋清貫学園長の講演のすばらしさ。(3) グローバル高大接続について

★大橋清貫先生の講演の最終段階は、今後変わるグローバル高大接続のシステムについてだった。共学化、21世紀型教育に大きく舵を切った2015年に入学した高校1期生が、今春卒後した。中高一貫の1期生は今高1だから、完全6年一貫教育の実績は2020年度。

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★しかしながら、そのときに、大きく飛躍するイメージを、今春の卒業生は既に出してくれたのだ。大学受験雑誌で、ある程度実績は公開されているが、基本は一般入試の実績で、AO入試や公募推薦の実績まで合算されていない場合が多い。

★では、三田国際のサイトで公開されているかというと、現在は公開されていない。大学進学実績を競っているわけではないので、出し方をどうするか構想中ということだろう。

★しかし、保護者はやはり気になるので、バーンと公開した。上智が11人合格していたり、すでに海外の大学に9名進学していたりする。いわゆる早慶上理GMARCHは42名合格している。

★また、フンボルト入試でお茶の水大も入っている。1名は一般入試で合格だから、計2名合格しているということだ。

★すでに、戸板女子のころに比べれば、過去最高というコトになるが、大橋学園長は、そのような比較をする志向性をもっていない。

★大事なことは、未来の変化である。これからの大学は、21世紀型教育に対応できる学問教育を行っていく。それには、入学の段階で、すでに基礎研究に対するコンピテンシーやPBLのような学び方を身につけていることが前提になるし、なんといっても自分が何を研究してきたか、これから何を研究したいかを6年間で見つけていくことが重視される。

★そういう意味で、すでに三田国際学園では実施してきたポートフォリオの考え方がようやく大学改革政策の場面でもでてきた。もちろん、大学すべてがそれを受け入れるかどうかわからないが、少なくとも21世紀型大学はAO入試のようなポートフォリオをきちんと評価する入試にチャレンジするだろう。

★ただ、そうはいっても、そんなに大学改革が進むスピードが速いわけではないから、すでにそのような入試制度を積み上げてきている海外大学に進む生徒もでてくるだろうと。ミネルバ大学などについて動画を使いながら語った。


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★国内外問わず、21世紀型大学への活路を見出すPBL型授業ベースの教育活動を推進していくことの重要性を保護者と共有した。

★そして、21世紀型大学に変容するように、高等教育の識者と語り合い、啓蒙していくこともさりげなく語った。

★この大橋清貫学園長のさりげない語りにこそ、大きな変化のウネリが横たわっていることを在校生の保護者は知っている。いまここで教育に満足すると同時に、未来への投資にも期待が高鳴る雰囲気が生まれて講演会は終了した。

★保護者にとって、大橋清貫学園長が、学内のビジョンだけではなく、子供の成長から大学の変化のビジョンまで、明快に語り、その実践的な影響力を増していく挑戦者であることを改めて確認する講演会になったと思う。

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