New Powerの学校×教師(19) 聖ドミニコ学園の不思議 知られざる教育の魅力④
★しかも、iPad一人一台の環境がだいぶ整ってきた。したがって、すべての教科でPBL型授業を行うことによって、アートと教科とICTの相乗効果が生まれる授業が可能である。
★聖ドミニコ学園のキャリアデザインは、何になりたいのかそれはなぜかという問いから始まらない。あなたはどのように生きたいのか?あなたは何者なのか?という問いから始まるのである。
★Howという、どのように考え、判断し、行動していくのかを構想するスタイル。これはまさに「プロジェクト」なのだ。最初は、my prpjectだろうが、自分一人では生きていけないことをコラボレーションというチームワークで気づき、やがてour projectとして成長していく。
★アイデンティティというのは、他者との関係によって豊かになっていく。その実感をアートで知っているのだ。だからこそ、もし他者との関係性が阻害されるSDGsで扱われている問題に、敏感に感じることもできる。
★すると、our projectは、world projectに発展していくのだろう。授業がPBLであることによって、この自分のプロジェクトが発展していくキャリア構想を抱きながら学んでいくことになる。
★学びは、自分事としてアプローチすることによって、どのように自分は生きていきたいのかを思いめぐらすことになる。すでにトランジションという研究が進んでいて、PBLによってキャリア構想をしながら学んできた中高生は、大学でも、社会に出ても、あらゆるシーンでリーダーシップを発揮し、貢献者として活躍していくそうだ。
★また、経団連も、文系であっても数学を学ぶことを必須とし、理系であってもリベラルアーツを学んでくることを要求している。つまり、STEAM教育×哲学あるいは宗教という現代的なリベラルアーツを求めている。
★アカデミック・コースは、これを目指しているのだと思う。聖ドミニコ学園は1学年80名である。それを思えば、次の実績はかなりよい。
★この結果は、指定校推薦と一般入試の結果が中心であるが、これからは、大学入試改革によって、AO入試によって合格していく生徒が増える。PBL型授業とはそういうものなのである。それはすでに、21世紀型教育機構加盟校で起きている現実である。一般試験ではとても受からない生徒が、AO入試で、自分はどう生きていきていくか、そのために中高時代こういう学びをやってきたかということが大学に認められて進学していくわけである。
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