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2018年12月 7日 (金)

New Powerの学校×教師(04)水都国際の画期的教育

★≪NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ≫ (2018/12/6 ジェレミー・ハイマンズ、ヘンリー・ティムズ 著、神崎 朗子 翻訳)が12月6日に邦訳出版された。原典は今年の4月に出版されているから、なかなか早い。わりと緊急性のある本という出版社の認識なのだろう。

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★本ブログのシリーズも「New Power」という言葉を使っている。共通するところもあるが、違うところもある。ハイマンズとティムズはGAFAを中心とする動きをNew Powerとして分析して物語り、OldとNewのブレンドもいいじゃないかと語っている。

★私は、そのブレンドというかハイブリッドな柔軟性がなんらかのケミストリーを生みだす力をNew Powerと呼んでいる。だから、授業も、系統学習と経験学習を化合するPIL×PBL型授業を推奨している。中学入試のウネリになりつつある新タイプ入試も、背景には、同じような流れがあると思っている。

★どちらか一方だけを押し通していくというのは、原理主義的でともすればリスクもある。やはり、中庸とか均衡とか平衡と呼ばれる点を未来に求めるハイブリッド思考がイノベーティブな感じがする。

★だから、桐蔭が新しい進学校と呼んだり、イートンカレッジのように、桜美林が伝統と革新を大切にするダイナミックな動きをNew Powerと呼んでいるのである。

★むろん、New Powerであるから、その力の度合いは学校や教師によって違う。New Powerだからみな成功するとは限らない。中庸・均衡・平衡という一貫性が崩れればうまくいかない場合もある。

★しかも、その中庸・均衡・平衡点は、その都度違うし、学校によっても違う。巧くいったからといって、同じ点を固定すると失速する場合もある。桐蔭はその経験をしているからこそ、今度は極めて強いのである。

★いずれにしてもNew Powerが現れるのは歴史の常であり、止めることなどできないし、止めてはいけない。

★来春、大阪に現れる予定の「大阪市立水都国際中学校・水都国際高等学校」の学校もNew Power Schoolである。大阪市と大阪YMCAという自治体と民間のブレンドによって成立する日本初の公設民営による併設型中高一貫校である。まさに時代の先端に躍り出たわけである。

★しかも、その開設準備をしている教師も、YMCAの教師だったり、IBコーディネーターだったり、元21世紀型教育機構のリーダー教師だったりして、ここでもハイブリッドなのである。

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★このように体制的にも人材的にも多重なハイブリッドな学校はどんなケミストリーになるのだろうか。そこで、New Power Schoolのウネリを追っている首都圏模試センターは大阪YMCAと協働して、12月15日(土)にコラボフォーラムを開催する。

★どんな話が飛び出してくるのだろう。簡易ワークショップ付きのトークセッションもある。水都国際開設準備をしている教師とケンブリッジ大学進学者をはじめとする国内外のグローバルな大学進学を支援している団体代表とのコラボである。

★私も司会で参加。たぶんナビゲーターのロールプレイになると思う。21世紀型教育機構の理事で香里ヌヴェール学院の石川一郎学院長の基調講演では、途中少し割り込むかもしれない。何せフラットでフレキシブルな持ち味がステキな石川一郎先生である。ハイブリッドなNew Powerのウネリを創発したい方々にお会いできるのを楽しみにしにしています。

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