「中学入試と未来予測」(3)北氏の野望
★明治から150年の歴史を歩んできた教育が大きく変わろうとする前夜にあって、今後の150年を創出する契機となる新しい教育の条件を投げかけたのであった。
①中学受験者数はこのさき再び増えていくのか?
②偏差値と大学合格実績は比例するのか?
③ 東大合格者数は今後も注目され続けるのか?
④いま見えているのは現在ではなく7年前の結果
➄いまの小学生が大学受験に挑むのは2024年以降
⑥新タイプ入試はどこまで増えるのか?
⑦中学入試の主流はいつまで4科・2科入試なのか?
⑧塾の授業・教材・テストはいつまで4科目なのか?
⑨学習指導要領はいつまで存在するのか?
⑩この先の保護者が望む教育はどういうものか?
★あらゆる業界が変化している中、中学受験業界も変化し始めている。そしてその業界変化の要因には2つの側面がある。1つは、外部環境変化の影響を受け変わらざるを得ない側面と影響を受けてどのように変わるかは市場創出者の意志や意図によるという側面。

(外部環境の変化による中学受験業界の変化を知るうえで重要な受験人口推移)
★中学受験業界は、まだ未成熟なところがあって、この2つの側面をきちんと分けないから、議論が錯綜するし、感情論になる。激高して、きっとスッとするのだろうが、変化の事態は抵抗しようがない。
★ところが、そんな中にあって、北氏は、まず変化のウネリを高感度な情報収集力で描き、ではどう変えていこうかと、変えるならハッピーな方がよいじゃないかという呼びかけを30年来している。その叡智がメディア界で頼りにされるゆえんである。

★上記の2つのピラミッドの図式は北氏の傑作で、Old Powerが不安定になってきていて、New Powerがどんどん勢力を増していく未来予想図である。

★このNew Powerの動きを生み出す兆しを、北氏は新タイプ入試に見出している。自ら足を運び取材もしているし、多くのメディアがその姿勢に共感し、その関心の度合いが高まり続けている。
★そして、北氏は、この新タイプ入試が、大学入試改革、その大学入試改革が政治経済や人口動態の変化に呼応していることを説きながらも、では行き着く先はどうなるのかというラディカルな10の問いを投げかけたのである。
★その回答は、北氏はある意味野望として用意しているのであるが、今回は中村伊知哉氏の講演や石川一郎先生、金井達亮先生、鈴木裕之氏のトークセッションを通して参加者といっしょに考え、今後の対話として継続していくというシナリオを描いた。

★あらゆる業界が変化している中、中学受験業界も変化し始めている。そしてその業界変化の要因には2つの側面がある。1つは、外部環境変化の影響を受け変わらざるを得ない側面と影響を受けてどのように変わるかは市場創出者の意志や意図によるという側面。

(外部環境の変化による中学受験業界の変化を知るうえで重要な受験人口推移)
★中学受験業界は、まだ未成熟なところがあって、この2つの側面をきちんと分けないから、議論が錯綜するし、感情論になる。激高して、きっとスッとするのだろうが、変化の事態は抵抗しようがない。
★ところが、そんな中にあって、北氏は、まず変化のウネリを高感度な情報収集力で描き、ではどう変えていこうかと、変えるならハッピーな方がよいじゃないかという呼びかけを30年来している。その叡智がメディア界で頼りにされるゆえんである。

★上記の2つのピラミッドの図式は北氏の傑作で、Old Powerが不安定になってきていて、New Powerがどんどん勢力を増していく未来予想図である。

★このNew Powerの動きを生み出す兆しを、北氏は新タイプ入試に見出している。自ら足を運び取材もしているし、多くのメディアがその姿勢に共感し、その関心の度合いが高まり続けている。
★そして、北氏は、この新タイプ入試が、大学入試改革、その大学入試改革が政治経済や人口動態の変化に呼応していることを説きながらも、では行き着く先はどうなるのかというラディカルな10の問いを投げかけたのである。
★その回答は、北氏はある意味野望として用意しているのであるが、今回は中村伊知哉氏の講演や石川一郎先生、金井達亮先生、鈴木裕之氏のトークセッションを通して参加者といっしょに考え、今後の対話として継続していくというシナリオを描いた。

★たとえば、中村伊知哉氏が、講演の中で、ビジネスはスモホどうしで交渉してできる時代がやってくると予言した時、 おのずと、先の⑥から⑩の5つの解答が予想できるのである。(⑥新タイプ入試はどこまで増えるのか?⑦中学入試の主流はいつまで4科・2科入試なのか?⑧塾の授業・教材・テストはいつまで4科目なのか?⑨学習指導要領はいつまで存在するのか?⑩この先の保護者が望む教育はどういうものか?)
★かくして、中村伊知哉氏と北一成氏の未来ビジョンはシンクロしているのである。

(左から、鈴木裕之氏、石川一郎先生、金井達亮先生)
★また、新タイプ入試ができるまでの学内における議論や研修の歴史を語り合った3人の先生方は、新タイプ入試が存在するのは、授業がPBLやアクティブラーニングになっていることが条件であり、この授業は、世界の動きとつないでみれば、当然学習指導要領の範疇には収まり切れないことも語った。
★世界の動きについては、シリコンバレーのHTH(High Tech High)やカーン・ラボ・スクールの例を挙げながら語り合った。ちょうど金井先生が、HTH視察に行って帰国したばかりだという偶然のタイミングもあり臨場感も会場に広がった。
★打ち合わせもないのに、北氏のシナリオどおりにセミナーは展開したわけだ。しかし、それは、北氏が普段から先生方と深い対話をしているからである。
★中学受験業界の変化はいくつかの条件があって動き始めるが、その変化を未来にどう描くかは、この多くの先生方と対話する北氏の静かな意志の力が大きいのである。
★かくして、中村伊知哉氏と北一成氏の未来ビジョンはシンクロしているのである。

(左から、鈴木裕之氏、石川一郎先生、金井達亮先生)
★また、新タイプ入試ができるまでの学内における議論や研修の歴史を語り合った3人の先生方は、新タイプ入試が存在するのは、授業がPBLやアクティブラーニングになっていることが条件であり、この授業は、世界の動きとつないでみれば、当然学習指導要領の範疇には収まり切れないことも語った。
★世界の動きについては、シリコンバレーのHTH(High Tech High)やカーン・ラボ・スクールの例を挙げながら語り合った。ちょうど金井先生が、HTH視察に行って帰国したばかりだという偶然のタイミングもあり臨場感も会場に広がった。
★打ち合わせもないのに、北氏のシナリオどおりにセミナーは展開したわけだ。しかし、それは、北氏が普段から先生方と深い対話をしているからである。
★中学受験業界の変化はいくつかの条件があって動き始めるが、その変化を未来にどう描くかは、この多くの先生方と対話する北氏の静かな意志の力が大きいのである。
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