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2018年12月 3日 (月)

新タイプ入試(02) 神奈川エリアのニューパワー包囲網 小田急線

★昨日、「私立中コラボフェスタ」に、桜美林と聖セシリア、相模女子大学中学部が参加していたわけだが、この3校の参加は、神奈川エリアにおける新しい機運の極めて象徴的な出来事である。もっとも、桜美林は東京の学校であるが。

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(パネルディスカッションで語る聖シリアの大橋先生)

★桜美林は、町田からローカルバスでいけるし、淵野辺、多摩センターからはスクールバスで通える。つまり、小田急線と横浜線を利用する学校である。


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★その小田急で、相模女子大中学部は通うわけだし、相模女子の最寄りの駅相模大野から出発する小田急江ノ島線上の南林間駅が最寄りの駅なのが聖セシリア。

★今回参加はしていないが桐蔭学園中等教育学校も、新タイプ入試を実施する。桐蔭は、小田急と田園都市線を使う。


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★今回、工学院と共立第二、東京純心が参加していたが、聖シリア、相模女子、桜美林、桐蔭の新タイプ入試が注目を浴びれば浴びるほど、この小田急沿線の教育がイノベーション方向に大きく動く。

★受験生の中に、基礎学力のみならず、創造的才能を中学受験で開発したいという子供がたくさん現れれば、八王子とつながり、日本の教育を大きく変える一大拠点となろう。

★今回、桐朋女子と日本工業大学駒場も参加していたが、こちらは京王線だ。八王子と京王線はつながっているから、京王線エリアと小田急線線エリアが教育イノベーションで共振するのも近い。京王線上には、笹塚が最寄りの駅である富士見丘もある。ここも教育イノベーションを本格実施している。

★かくして、新タイプ入試の動きが、東京と神奈川で共振する日も近い。そのエリアの基幹軸は、どうやら小田急線沿線ということになろう。そして、その両方を結ぶ要が桜美林ということになる。日本の教育を変える重要拠点である。


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★そして、聖セシリアが参加しているということもまた、実に意義深い。聖セシリアの創設者伊藤静江の父利光鶴松は、教師、弁護士、東京市会議員、衆議院議員を務めたのち実業界に転身した。今の小田急電鉄を創業したのである。

★したがって、伊藤静江は、学校を開設するだけではなく、ユートピア都市づくりも描いていたはずだ。論より証拠、自治体から大和市街づくり賞も受賞している。小田急沿線が、教育イノベーションを生み出す都市に成長するかどうかは、私立学校がカギを握っている。その大きな第一歩が、小田急沿線における新タイプ入試開発実施の私学コミュニティの広がりである。


★特に聖セシリアの大橋先生は、グループワーク型入試を実施する際に、受験生が安心して自分の才能を発揮できるように気遣いがきめ細かい。

★新しいことをやるときに、それがどんなに素晴らしいものであっても、不安がられたり恐れられたりしたら、受け入れられない。

★わかりやすく表現し、ケアの行き届いたワークショップを体験できるように用意をしている。今回のグループワーク型入試の体験にも、私が少しのぞいた1時間目は10人くらいが参加し、ラウンドテーブル型のグループワーク入試が行われた。真剣に同時に楽しく受験生は挑戦していた。


★桜美林と相模女子大中学部と聖セシリアのトリニティゾーンは、今後も目が離せない。

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