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2018年12月 3日 (月)

新タイプ入試(01) 神奈川エリアの中学市場に普及しはじめる

★昨日12月2日(日)、相模原女子大学中学校・高等学校で、「新入試体験!私立中コラボフェスタ」(首都圏模試センター主催)が開催。いよいよ神奈川エリアでも、中学入試市場に変化のウネリが生まれはじめた。

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★当時、講演の部と体験の部を合わせると、16校が参加した。すでに11月3日和洋九段女子で東京エリアの学校は実施しているので、今回は16校のうち10校が神奈川エリアの私立中学である。

Innovator
★新タイプ入試実施の機運の背景には、当日「進学塾から見た私立中の新タイプ入試」と出して講演された栄光ゼミナールの菅原祐二先生によると、 高大接教育改革に伴い21世紀型教育へのシフトが進んだことが大きいという。

★21世紀型教育普及の理論については、社会学者エベレット・ロジャーズのイノベーター理論やその理論にキャズム理論を掛け合わせて実践的なマーケティング理論に発展させたジャフリー・ムーアの考え方を採用する場合がある。

★今回参加された神奈川エリアの学校12校は、同エリアの私立中学校49校に対し20%を占めることになる。イノベーター理論によれば、キャズムを突破しアーリーマジョリティの層まで到達したことになる。

★イノベーターとアーリ―アダプターは、革新的なものを受け入れるGrowth Mindsetがもともとなされているが、アーリーマジョリティにシフトするときに横たわる大きな溝=キャズムは、なかなか越えがたい。

★アーリーマジョリティーの層の人々は、革新的なものに不安があり、躊躇するからだ。しかし、今や現状にとどまることのほうが、不安は増幅し、ここから脱し、安心安全地帯を求めるアーリーマジョリティが現れてきたということだろう。

★神奈川エリアの中学入試文化は、2科4科目入試が絶対的で、新タイプ入試は表面的な生徒集めのための手段に過ぎないとみなされてきた。

★しかし、ここにきて日本社会そして世界を俯瞰してみる目をもった学校は、このままでは目の前の子供たちの未来が悪循環から抜けられない。SDGsのグローバルゴールズを達成することは程遠いということを自覚している。

★そこで、神奈川エリアで、12校は、猛然と立ち上がり、新タイプ入試を開発実施し、共に未来を開く創造的才能を生みだそうと受験生/保護者に呼び掛けたのである。

★この世界の痛みを引き受けて、立ち臨む先生方の高邁な精神をもった勇敢な姿に、今回の「私立中コラボフェスタ」で立ち会うコトができた。

★その高邁な精神と勇気を抱く人間こそ内村鑑三が語り続けた子供たちに残すべき最大最強の遺産である。そして、この遺産を継承し大きくしていくことを使命としているのが私学の系譜である。

★神奈川エリアで、この精神に触れることができ、静かな情熱が再び湧き上がってくるのを感じながら帰途に就いた。

 

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