« 三田国際 最強の教師陣 | トップページ | 【思考コードで】11月のこの時期だから合格戦略の確認(1)全体像と国語 »

2018年11月18日 (日)

三田国際が、世界に問いかける「教師力」とは?

★三田国際の先生方をみていて、つれづれ思うのは、同校の教師は、教科専門主義に甘えていないということだ。学校を超えて、ナチュラルリーダーシップ(肩書とかにかからず、人間力の1つとしてのリーダーシップ)を発揮できる。教科専門性は当然として、それを超える学際的な視点=リベラルアーツ(単なる教養主義ではない。未知の難局を切り拓く知恵と勇気)を学んでいる。多様な職業人と柔らかく語り合い、影響を与えることができる。

Dsc05787

★要するに、ナチュラルリーダーシップ、リベラルアーツ、世界を変える力の3要素を習得しようとしている。

★生徒や同僚に対して、ワークショップを行うだけではなく、他の職業人に対しても自己変容プログラムをデザインし、ファシリテーターができるプラグマティック・ウィズダムの持ち主。

★もちろん、三田国際の先生方が、全員そうだというわけではない。ただ、そうなることをゴールに、日々研鑽している。チームとして個人として両面のマスタリーを実践している。

★それに比べ、どうだろう、多くの学校の教師は、生徒を人質にとって、世界で活躍する親を無視して、生徒を抑圧する。別に親に媚を売れとは言っていない。むしろそうしてはいけないだろう。

★しかし、子供ではあるまいし、私はあなたのお子さんのために、がんばっている。悪いのは自分ではない、あなたのお子さんだと軽く言えるのはどうかしている。

★まさか、そんな先生はほとんどいないでしょうと言われるかもしれない。そうかなあ。いたるところにいるんだなあこれが。残念というのを通り越して、なんとかしなければ。。。

★たとえば、うちの子は偏差値が低いから、そんな夢みたいなことできませんよと語る先生は、稀だろうか?東大に何人入るかが重要だという言説は、ミスター〇〇と同じことを言っているというコトに気づかない先生は、稀だろうか?

★まったく人生のことをちゃんと考えてない、もっと真剣に自分を見つめて欲しいと語る先生は、稀だろうか?

★もちろん、偏差値が低くて、たいへんだけれど、なんとか突破したいと語る先生もいるし、人生のことを自分事で考える体験や授業の環境をなんとか整えたいと語る先生もいる。

★生徒の未来をどこまでも傍にいていっしょにつくってあげることはできないし、やっちゃいけないことだけれど、飛び立つまでの足場づくりを引き受けることはできる。それをナチュラルリーダーシップという。

★それには、ときに人生についてまったく違うアプローチで話す語り部でなければならないだろう。それはリベラルアーツによってトレーニングされる。

★未来の危機や未来の希望を常に考え巡らし、理想の社会像とデストピア社会について輪郭をデザインして、理想の社会像実現のためにプラグマティックな知恵を多様な職業人とシェアできる。それは、世界を変える力そのものである。

★つまり、そういう教師は、教科書や学習指導要領を超えてしまっている。しかし、授業は、その枠内で行うこともできる。あtだし、その枠の中で、壁を超えるシステムをきちんと生徒と共につくることができる。

★AI社会で必要な教師とは、このような究極の教師である。チームG2Cのメンバーも少しずつ増えているが、このチームに限らず、究極の教師は少しずつ増えている。そして、その真逆の残念な教師もまだいる。

★保護者の皆さんは、学校選びの時に、究極の教師になる研修を学校挙げて実施しているかどうか確認したほうがよいだろう。

|

« 三田国際 最強の教師陣 | トップページ | 【思考コードで】11月のこの時期だから合格戦略の確認(1)全体像と国語 »

21世紀型教育」カテゴリの記事