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2018年11月 5日 (月)

未来を拓く学校を探す

★11月3日、和洋九段女子で統一合判「保護者会」で話した内容について、書いてきたが、最後に語った(入試問題の解き方考え方、過去問の活用法についても語ったが、ここでは省く)ことは、「未来を拓く学校」を探すということについてだった。まだ併願校をすべて決めていない受験生・保護者も多いので、もし不安であれば、少し見方を変えてみようというのを、今回のスピーチのテーマにしていたから、だいたい受験業界で話題になっている定番の注目校の話はあえてしなかった。

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★女子校と共学校から話をした。1つの見方として、洗足学園と三田国際学園のケースをモデルにした。

★30年前は洗足学園も、偏差値は40前後のレンジだっただろう。しかし、今はフェリスを抜いて高嶺の花である。三田国際学園も、戸板女子時代は、偏差値は40前後。それが3年で偏差値は60を超えている。


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★躍進しているという意味では、両校は共通しているが、飛躍の速度は三田国際学園は、洗足学園の10倍速である。

★これはやはり、ICTをうまく活用したというコトだと思う。ICTは生徒の学び方の土台を一気に立ちあげてくれる。学びの脱技能ということ。そこにハイレベルな英語や思考力を活性化させるPBL型授業に全教員が取り組んだわけである。教師によって、授業の標準が違うのではなく、すべての教師が、21世紀型スキルを標準搭載したうえで、創意工夫しているから、生徒が、好奇心を抱き、開放的精神を広げ、深い問いを自問する環境ができあがっている。

★いつでもどこでも、ハイレベルでアカデミックなそれいて好奇心で満たされた雰囲気が生み出されている。受験生・保護者が大いに魅了されるのも当然だ。

★前回語った和洋九段女子は、共通する部分も多いから、3年で飛躍するかどうかはわからないが、かなりハイスピードで飛躍していくのではないか。ICTを使わなくても、世界的視野でより多くの情報を収集し、それを編集していく拡散・分割・統合能力、シェアしていく能力があれば、問題ない。だが、多くの場合、ICTによるサポートは、今まで以上に多くの生徒がハイレベルな土台(デフォルト)を共有できる。だから、ICTを使った方がスピードはあがる。

★しかし、毎回毎回使わなくても、すでに人間力としてそのような能力が養われている桐朋女子は、三田国際モデルとは違うけれど、本質的な部分は同じだから、やはり受験生・保護者に注目を浴びていると紹介した。

★文化学園大学杉並は、カナダと連携しダブルディプロマコースをつくって、飛躍し始めたが、三田国際モデルと共通している部分は多い。今後のブレイクが期待されている。


★八雲学園は、ラウンドスクエアと連携し、工学院はケンブリッジスクールとしてケンブリッジ出版と連携している。やはり同じように進化していくだろう。

★聖徳学園もICTに関しては、全国の学校のモデル校だし、規格外のグローバル教育も展開していて、良質教育を実施。ブレイクも近いだろう。

★順天と富士見丘は、SGH校で、すでに学内では学びのブレイクが起きている。この動きが外にきちんと発信されればさらなる飛躍があるだろう。


★かえつ有明は、他の学校とは全く違う共学校で、すでに躍進もしているが、そのマインドフルな教育について語る時間はなかった。語りだすと、かえつ有明だけで3時間くらいかかってしまう。

★時間の都合で詳しい説明はできなかったが、跡見、武蔵野大、聖ドミニコ、大妻中野、宝仙理数インター、東洋大京北、セシリア、関東学院、関東学院六浦、カリタス、聖園女学院、文京学院、神田女学園、公文国際などは、偏差値や大学合格実績とは違う未来志向の軸でみると、さらに魅力が伝わってくると思う。


★男子校は、未来志向の軸で見ると、海城、城北、巣鴨、聖学院に絞られる。他の男子校は、基本は開成や麻布、武蔵の後を追っていて、その枠内で切磋琢磨している。

★海城、城北、巣鴨は、もちろん、その枠にも足をいれているが、未来志向の枠にも足をいれ、二足のわらじをはいている。多様な軸を内包する男子校。

★聖学院は未来志向軸一本で、21世紀型教育を邁進する最も一貫性のある男子校。男子校の中ではオンリー・ワン・フォー・アザーズであるから、偏差値が高いかどうか関係なく、聖学院の姿勢に共鳴した男子生徒が入学してくる。

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