未来を拓く学校を探す (5) 公益性×収益性を生み出す人間力
★とはいえ、現状の経済社会はこんな感じなので、偏差値の高い学校を志望する保護者には、収益性だけを基準に選んでいるというケースも多い。桜蔭のように医学部進学者が多いというというのは、女子校ということもあるだろうが、未来を拓くかどうかはともかく、収益性と公益性を生み出す人間力を結果的に育てている。
★三田国際学園のように、収益性×公益性を生み出す人間力を育てる学校は、イノベーターである保護者に人気がでる。ビジョンが明快だからである。
★すなわち、このイノベーターである保護者は、公益性のみ高い学校には志向性の針が触れない。
★したがって、20世紀型教育で高偏差値の学校は、収益性>公益性で人気であり、21世紀型教育推進校で、偏差値に関係なく人気ある学校は、収益性×公益性を生み出す教育であることが明快なのである。
★つまり、前者は、第一象限と第二象限の両方のキャリアデザインが成立する。後者は第一象限のみのキャリアデザインが成立する。
★ただ、これだと現状未来は開かない。結局偏差値の椅子取りゲームになってしまう恐れがある。
★実は21世紀型教育は、この4つの象限をつくっている<境界線>をズラしていくパワーを持っている。
★第4象限の収益性<公益性という価値意識ベースの21世紀型教育は、教育イノベーションを行っているから、現状はまだ目立たないが、収益性の潜在的可能性を覚醒することができるからだ。
★これによって、境界線である軸をズラしていき、貧困領域である第3象限を小さくしていく教育活動に注目が浴びるようになる。ただし、それにはAIテクノロジーやエンジニアリングが必要ではある。(つづく)
★これによって、境界線である軸をズラしていき、貧困領域である第3象限を小さくしていく教育活動に注目が浴びるようになる。ただし、それにはAIテクノロジーやエンジニアリングが必要ではある。(つづく)
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