未来を拓く学校を探す (4) 2021年に本領発揮
★実は、2020年の大学入試改革や学習指導要領改訂を巡る論争は、コンサバとリベラルの闘いである。それは東京パラリンピックをめぐる議論もそうだろう。
★教育の場で、このような社会の仕組みにまで影響する議論がなされているということは、政治的に中立であるがゆえに、政治的価値観にマスクをかけながら、実はしっかり価値の闘争が行えるという社会学的な見方もできる。
★しかし、一方で、未来学的発想では、社会の中心パワーのベースが、軍事的価値→経済的価値→文化的価値にシフトしているから、時代の深層の動きに適合しているといえる。
★実際、米国中間選挙で、リベラ左派が注目されたように、2020年に向けて、私立中学入試というコンサバとリベラルの対決から脱して、3つのタイプの学校が出現したのは、どこか世界の動きにシンクロしているように思える。
★シリコンバレーのようにリバタリアン的価値観の学校、ダライ・ラマのようなナチュラルな姿勢を大切にする学校、2040年を起点に全く新しい自然と社会と人間の循環関係を創造しようというニュータイプの学校。
★これは、アメリカだけ見ていると、ピンとこないかもしれない。AppleやマイクロソフトをはじめGAFAの製品を使うコトが当たり前だという今の日本ではそれは当然だ。しかし、IB、CEFR、レゴ、GDRP、ホルツ・マルクトの動き、NIONの動きなどヨーロッパの潮流と米国を比較とすると、鮮明にみえてくるとは思う。
★いずれにしても、従来の社会の枠組みでは収まり切れないウネリが起きていることは確かであり、このウネリをトランプのように階層的枠組みの中で、コンサバをときに味方にし、リベラル派をときに抵抗勢力にして、巧みにコントロールしながら自分ファーストなリバタリアン的発想で、未来を拓くのか、コンサバもリバタリアンとも違うリベラル左派的な発想で未来を拓くのか、全く新しい価値観やシステムで未来を拓くのか。
★それは2021年になってみなければわからない。どれか一つのタイプが未来を拓くのか、それとも、心優しく、いずれも相補的共生の道をさぐる「みんな違ってみんないい」路線で進むのか。
★予測不能ではあるが、なんとか読み取ろうとして乗り切るしかない。
★それは2021年になってみなければわからない。どれか一つのタイプが未来を拓くのか、それとも、心優しく、いずれも相補的共生の道をさぐる「みんな違ってみんないい」路線で進むのか。
★予測不能ではあるが、なんとか読み取ろうとして乗り切るしかない。
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