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2018年11月26日 (月)

未来を拓く学校を探す (17) 桐蔭 生徒1人ひとりの才能を拓く広く奥行きのある教育

★12月2日(日)、首都圏模試センター主催の「統一合判」が桐蔭でも行われるが、同時開催の保護者会でスピーチすることになっている。桐蔭といえば、鵜川昇先生が理事長のころから、知っているというか、そのころの桐蔭のイメージが焼き付いている。

★そのカリスマ理事長の話を、同じくカリスマというか怪物だった逗子開成の理事長徳間康快先生から、学校経営者とは、ああでなくてはという話を聞いたことがある。しかし、鵜川理事長に直接お会いしたことはない。伝聞だけでも、戦慄が走る方だった。飛ぶ鳥を落とす勢いの桐蔭グループを指揮するとはこういうことなのだと感じた記憶が今も残っている。

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(写真は、同校サイトから。)

★とにかく、あの時代は、私は全くの若造で、森村学園の森村理事からは、あなたは世界を知らなすぎると、よく説教されていたし、東京女学館の理事長渋沢雅英先生には、渋沢翁の道徳経済合一論で、新しい時代をいかに作るかよく問われた。

★しかし、そのカリスマの一団が引退したり、亡くなられたころから、私立学校の風はどことなく変わった。そのときは、21世紀にはいる前後だったが、遅まきながら、友人たちと世界を回って視察し、怪物私学人たちが夢見、成し遂げてきた破格の教育と経済システムの循環をどう作るのか自分も体験してみたくなった。その後、戦後教育基本法が改正になる年、麻布の前校長氷上先生に偶然お会いした。そのときの対話を通して、それは≪私学の系譜≫なのだというコトに気づいた。

★以来、≪私学の系譜≫の意味を追い求めているわけだが、未だによくわからないでいる。しかし、最近の私学は、もしかしたら、新しい形で≪私学の系譜≫を再び立ち上げようとしているのかもしれない。

★桐蔭もそうだ。多様な教育イノベーションを起こしながら、文武両道どころか、多種多彩な活躍を生徒たちはしている。来春センバツ出場が確実視される今秋関東大会覇者も桐蔭である。ラグビーの活躍も有名だ。あのベートーベンの第9の会も有名だ。上記写真にあるように、模擬国連でも大活躍している。

★要するに多様な領域で、生徒それぞれが才能を開花している。来春からは中等教育学校として、それらを何らかの形で統合して、才能開花のシステムの強化に向かっていることは外から見ていてもよくわかる。もちろん、そのシステムの中身はわからない。これからだんだん明らかになっていくだろう。

★その強い教育システムのエンジンの1つは、アクティブラーニングの導入・開発・実践であろう。昨年まで京大教授だった溝上先生を桐蔭学園の教授として迎え入れてまで、行うぐらいだ。やはり、やるからには破格でなくてはならないという鵜川理事長の文化遺伝子は継承されているということか。

★確かに、私立中高一貫校は、カリスマの時代があった。そして、彼らは、日本の教育をある意味けん引してきた。

★しかし、カリスマがいなくなった今日、新たな私立学校の組織が育ち、そこから新しい教育イノベーションが生まれている。カリスマからイノベーションの時代へ。桐蔭学園の先生方は、カリスマの時代を直接経験しているわけで、実は、この時代の転換を自らも創出している学校であるという自負があるだろう。

★桐蔭学園が、再び私立中学入試をマインドセットする時代を創るかもしれない。期待したい。

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