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2018年11月24日 (土)

未来を拓く学校を探す (14) アサンプション国際中井先生の数学授業 愛と創造と

★先日アサンプション国際で授業リサーチをさせて頂いた。中井先生のPBL型授業を50分間拝見。中1の数学で、生徒たちが、関数を見出し、その関数を使って、コミュニケーションをする授業だった。

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★3つの携帯電話の料金プランのうちどのプランを2人の先生にそれぞれすすめるかというプロジェクト。先生方のそれぞれのライフスタイルのプロフィールの仮説をたてながら、それにマッチングするプランを立てる。

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★料金プランを生活に合わせる関数を見い出し、納得のいく証明をしていく。クライアントである先生が納得できるプランをたてるときに、生徒たちの愛情がなかなかすてきだった。数学の授業であることを一瞬忘れるぐらい。

★鼻を膨らませて議論していたが、そのうちに、関数関係を表に置き換えたり、グラフに置き換えたりしていく段になると、一人一人の集中力がすばらしかった。議論と集中の切り替え、そしてプレゼンの時に聞いている生徒からのフィードバックやエールもおもしろかった。

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★中井先生によると、PBL型授業は、多様な発想を生み出す数学的思考力をトレーニングすると同時に、たんなるグループワークではなく、プロジェクトチームとして共感する学びの共同体であるように形作っていきたいと。


★愛と創造が授業に溢れている場は、学校の使命だと改めて感動したが、同時に次のような「授業と思考と成長のマトリクス」を思い付く刺激も頂いた。

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★中1だから、どの生徒も自問自答が回転しているわけではない。まだまだ環境順応型で、自分から考える習慣が身についていない生徒もいる。そのような生徒が、自問自答して自分で考え行動できるように成長するには、中井先生のように、プロジェクトチームで助か愛(合い)ながら、かつ多様な視点や発想を生み出す楽しみを体験しながら学べる場が必要である。そして、その場こそ内生的成長を促すのだろうと感じ入った。

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