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2018年11月20日 (火)

【思考コードで】11月のこの時期だから合格戦略の確認(3)社会

★社会は、知識をどのように記憶(記憶と暗記は少し違う)するかその過程あるいは方法が重要であることはいうまでもない。つまり、A1思考とA2思考がまずはベース。

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★偏差値60の生徒も、A2思考を焦らずきちんとトレーニングすれば、かなり伸びる。偏差値45近辺の生徒も、まずはA1思考からで大丈夫。

★2科目4科目選択の入試を受ける生徒と4科目のみの入試を受ける生徒では、当然ながらA1思考への意気込みが違うのはいうまでもない。

★正答率曲線を見ても明らかなように、2科目4科目選択は、受験生のモチベーションは中途半端。だからといって、すべて4科目になると、A1思考はメモリー記憶なので、相当の子供にとってストレスになる。

★だから、社会科の問題作成は、麻布や武蔵のようにしてはどうだろう。実はこの両校のA1思考の問題は、無理がない。教科書を読んでいればできる。

★両校の社会の問題は、A2思考、B1思考が中心。だから、メモリー記憶ではなく、ネットワーク記憶(A2思考)と地理的条件、歴史的条件、政治経済的条件から推論するB1思考が中心。推論が長くなって論理的にまとめるB2思考の問題も出るが、ここはあまり差がつかない。

★とはいえ、現実はA1思考やA2思考をまず突破しなければならない。突破すると偏差値も急激に伸びる。しかも、記憶という思考作業だから、アクション自体は難しくない。

★しかし、一問一答の問題集をただやっているだけでは、なかなか覚えられない。そこで、A3の紙を用意し、覚えられない知識を真ん中に書いて、その知識に関係がある知識をマインドマップ(コンセプトマップとか呼ぶときもある)よろしく書き散らしていくとよい。字は大きく、サインペンでくっきりと。

★その一問一答問題集の文の中に関連する知識が書いてあるはずだから、それを拾う。そうすると、単発の知識に関連する知識がつながりネットワークができる。記憶はネットワークが豊かだと、記憶を呼び覚ます回路が複数になり、インプットしたものを引き出しやすい。

★また、A2思考のネットワークは、A1思考のメモリーネットワークというより、写真、図、グラフ、地図などとその知識がどのように結びついているかがポイントになっているから、自分の持っている参考書にでてくる写真、図、グラフ、地図を丁寧に読み込むことが大切。小さな字でキャプションが書かれていると思うが、そこを見逃さないように。グラフは、縦軸横軸が何を示し、その関係がどうなっているか読み込むように。

★そして、過去問を解いて、理解した後、予想問題をつくることをおススメする。あたるかどうかではなく、予想問題を生徒自身がつくろうとすることで、A1思考とB1思考がアクティブに働くようになるからだ。

★受け身のままだと、どうしてもモチベーションがわいてこないのだ。

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